【視点】 KAMと監査役等とのコミュニケーション/弥永真生
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非営利組織会計検討プロジェクトについて/柴 毅
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日本公認会計士協会では、非営利組織会計の共通的な枠組みの構築に向けてプロジェクトを進めており、平成28年9月20日付けで、非営利法人委員会研究報告第30号「非営利組織会計基準開発に向けた個別論点整理~反対給付のない収益の認識~」を公表した。
研究報告第30号は、プロジェクトの基本的な考え方をもとに取りまとめていることから、本稿では、その背景、目的、これまでの検討状況及び今後の展開について、紹介する。
具体的な現在の状況としては、非営利組織において、重要かつ典型的な収益である「反対給付のない収益」について、寄付金のほか、補助金及び助成金、現物寄付、無償又は資源流入形態別の検討も行っている。一方、かねてより影響が大きいと想定されている「減損」については、現在、検討を進めているところである。
日本公認会計士協会は、非営利セクターが役割を果たせるよう、引き続き、専門家団体として持てる力を役立てていく所存である。
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国際会計基準審議会(IASB)理事Stephen Cooper氏に訊く
─IASBの基本財務諸表及び開示に関する取組み ─ /Stephen Cooper・ Hugh Shields・Rachel Knubley・倉持亘一郎・岸上恵子・又邊 崇
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IASB議長であるHans Hoogervorst氏は2016年6月30日にチューリッヒで開催されたIFRSカンファランスで、今後数年間のIASBの作業の中心テーマは「より良いコミュニケーション」であり、その中核プロジェクトは基本財務諸表と開示に関する取組みになるとのスピーチを行った。
そこで今回のインタビューでは、IASBの基本財務諸表プロジェクトの概要、概念フレームワーク・プロジェクトとの相互関係、開示に関する取組みの概要、開示原則のディスカッション・ペーパーの内容、さらには、財務報告の枠組みを超える企業報告などについて、お話をうかがった。IASBの今後の動向を把握するためにも、是非、ご一読いただきたい。
なお、本インタビューは2016年7月5日にIASBオフィスで実施した。
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【解 説】
会計データ収集の標準化の動向について~ISO/PC295 Audit Data Collectionにおける検討状況について~/木村章展
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国際標準化機構(ISO)においては、ISO/PC295 Audit Data Collection(ADC)専門委員会が設置され、外部監査、内部監査、政府機関等監査、税務調査等のため監査人による被監査会社等からの会計データ収集の標準化(異なる会計ソフトウェアであっても同じ形式で外部出力ができるように出力仕様の標準化を行うこと)の検討がなされている。
会計データ収集の標準化は、端的に言って業務の効率化につながると考えられる一方で、会計システムベンダー、会計システムを利用する企業及び監査人等、多くの関係者に影響が及ぶ可能性がある。
我が国はISO/PC295 ADC専門委員会にメンバーとして参画しているが、国内関係者に向けて、本稿ではISO/PC295 ADでの検討状況や今後の課題と影響について解説を踏まえ、ご紹介していただいた。
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| 国際会計基準審議会(IASB)会議概要(2016年7月)/山口奈美
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| 【解 説】改正「修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)」/掛水祐哉
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| 2016年IFRSカンファランス(チューリッヒ)報告/又邊 崇・村山 華
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国際財務報告基準(IFRS)財団主催のIFRSカンファランスが2016年6月30日と7月1日の両日、チューリッヒで開催された。カンファランスは①Hans Hoogervorst 国際会計基準審議会(IASB)議長のスピーチ、②Mark Branson スイス金融市場監督庁(FINMA)CEOの基調講演、③IASBアップデート、④首尾一貫した適用(パネル・ディスカッション)、⑤企業報告の将来(パネル・ディスカッション)、⑥特別セッション(投資家に焦点を置いたIFRSワークショップ・開示に関する取組みフォーラム)、⑦ブレークアウト・セッション(リース・収益認識・概念フレームワーク・のれん及び減損等)から成り、本稿では①から⑤の主な内容を紹介していただいた。
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| 【連 載】クイズでわかる 管理会計の最先端 第5回 CSRと管理会計/園田智昭
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| 【租税相談Q&A-294】直後期末の数値による取引相場のない株式の評価
/梶野研二
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| 【連 載】CPA Tax Insight BEPSと移転価格税制②/須藤一郎
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【連 載】
[実例に学ぶ]企業行動の理論と実践 第11回
〈ファイナンス理論編〉②企業価値評価のファイナンス理論/鈴木一功
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| 【解説】国際公会計基準審議会(IPSASB)最終文書
『再評価される資産の減損(IPSAS第21号『非資金生成資産の減損』及びIPSAS第26号『資金生成資産の減損』の修正)』
/伊澤賢司・蕗谷竹生
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| 【解説】国際公会計基準(IPSAS)第39号『従業員給付』/伊澤賢司・蕗谷竹生
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【企業法務】ビジネスと人権の観点から日本企業に求められる対応~英国現代奴隷法の内容も踏まえて~/梅津英明
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NEWS FLASH
【書評】
秋坂朝則編著「監査役監査と公認会計士監査との連携のあり方」/吉武 一
【アカデミック・フォーサイト】
会計監査人と株主代表訴訟~会社との関係を中心に~/高橋 均
【日本公認会計士協会の活動】
第50回定期総会
第8回「公認会計士の日」大賞受賞者について
第44回「日本公認会計士協会学術賞」受賞者について
【コラム】
旬の力でコンディショニング 海老久美子・吉村 淳
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各 種 案 内
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