第一法規TOP

エントリー

お問い合わせ

編集の“プロ” 百足 新平(2008年入社)出版編集局編集第五部 出版編集局編集第五部の中心戦力として活躍中の百足さんは、大学院で租税法を研究していたという租税法のスペシャリストです。その知識を活かして、現在は税理士や公認会計士向けの商品を制作しています。学生時代の知識を活かした仕事のやりがいを中心に語ってもらいました。

現在担当している商品はどのようなものですか。

いまメインで担当しているのは、『逐条詳解 法人税関係通達総覧』という商品です。「チクジョウショウカイ ホウジンゼイカンケイツウタツソウラン」という長い名前です(笑)。「逐条詳解」というのは、ドイツ語の専門用語では「コンメンタール」と呼ばれることもありますが、簡単に言うと法令等の解釈集のことです。

税の分野は、その基準に不統一があってはならない、不公平があってはならないということが特に要請される分野です。そこで一定の指針として国税庁では長官通達という形で「通達」というものを出しています。『逐条詳解 法人税関係通達総覧』は、これらの「通達」を多数掲載していますので、税理士や公認会計士が実務を行う際の判断基準を考えるときにこの書籍を見れば税務当局側の法の解釈の基準が分かり、正確に業務を行うことができるのです。プロでも判断が難しい場合の教科書的な位置づけの商品です。

プロ中のプロが使う「虎の巻」を制作しているということですね。
税の改正は毎年行われていますので、内容の更新が不可欠ですね。

これもまた説明が必要ですが、普通の本とは違って「加除式書籍」というスタイルの書籍での情報提供をしています。「カジョシキ」というのは、読んで字のごとく、加えたり除いたりできるという意味で、バインダー式の本です。つまり法人税などの法令や通達が改正されるたびに変わった中身を修正して、最新の情報を提供していくわけです。具体的には改正があったページだけを発行(「追録」という。)して、従来の古い内容のページと差し替えていくわけです。仕事中の百足さん

法令や通達が改正されるたびに、原稿を書いていくわけですか。

そのとおりです。でも、実際に原稿を書くのは私ではありません。私は編集者として、執筆者の先生に原稿をお願いするのが仕事です。執筆が終わった原稿を印刷所で仮に組み、文字の校正や内容のチェックをして、必要があれば赤字で修正し、商品に仕上げていくまでを担当します。

執筆を依頼する先生とはどのような方ですか。

執筆を依頼する相手は、財務省で実際に立法担当をした方、国税庁で通達の立案に携わった方、税理士・公認会計士として第一線で活躍している方などです。皆さん税法を知り尽くした方たちです。私が大学で研究しているときに読んだ論文の執筆者や、私の大学時代の恩師の恩師であったりするわけです。入社当時は、そのようなプロ中のプロを相手に執筆依頼等をする際はガチガチに緊張してしまい、ろくに電話もできませんでした。

執筆者の凄さが分かる分、緊張の連続ですね。

でも、実際に打ち合わせなどでお会いしてみると、どの先生も気さくな方ばかりでこちらからの提案にも快く応じていただけたりするので、打ち合わせはとても楽しい時間です。私のような法律オタク(?)にとって、第一法規の編集部門は本当に理想的な職場です。先生方の原稿を読んでいるときが一番幸せです。しかも原稿を読者より先に読めるなんて最高です(笑)。この仕事は私にとっては「天職だなぁ」と心から思えます。

最初は、原稿に赤字を入れるときも手が震えるくらいでした。自分が研究していた先生たちの原稿を私が校正やチェックしているわけですから絶対に間違えられません。

なるほど、第一法規が理想の職場というわけですね。
入社のきっかけは。

大学院時代の私の指導教授が、第一法規から出版している『コンメンタール法人税法』という商品の執筆をしていました。そのときの話を聞いて、とても憧れていました。その先生からある日、「ここ(第一法規)受けてみないか」と薦められたのがきっかけです。

恩師の薦めが切っ掛けだったのですね。では、現在の百足さんにとって、働くというのはどういうことですか。

入社当時、ろくに電話に出ることもできなかった私が、先輩たちに一から指導していただいて、今では自信を持って何でも対応できるようになりました。

ですから私にとって働くということは、自分が成長していくことだと思います。そして、その経験を社会に還元して、お世話になった方へ恩返しすることではないかと思っています。

将来的には、自分が先輩や先生方から指導されたことを後輩に伝えて、皆を引っ張っていけるような社員になりたいです。そして、お客様が必要としている商品を、後輩がのびのびとした新しい視点でつくるための手助けができればいいと思っています。

インタビューを終えて

とても丁寧で優しい雰囲気の百足さん。そんな彼の近い将来の夢は「頑張ってデスクになること」。こんな真摯で前向きな先輩と一緒に働けるのも第一法規の魅力の一つです。