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編集の“プロ” 菅沼 志のぶ(1991年入社)出版編集局編集第四部 社内でもサッカーファンであることが広く知られている菅沼さん。「ワールドカップは毎回現地で観戦!」 ということですが、「不在中は優秀な部下たちにすべてを任せています」と、仕事のメリハリをしっかりつけた働き方をしています。編集部をまとめる部長という仕事を中心に語っていただきました。

まずは第一法規の編集部門の概要と菅沼さんがマネジメントしている部署の概要を教えてください。

はい。編集部は、お客様の市場ごとに分類されていて、第一部から第六部まであります。私が所属している編集第四部は主に企業向けの商品を制作している部署です。例えば、企業の人事・総務・法務部門、環境部門などの方々が情報として必要とする「労働基準法」「会社法」「独占禁止法」「廃棄物処理法」などの法律を解説した商品を扱っています。

編集第四部の仕事における菅沼さんの関わり方はどのようなものですか。

はい。編集第四部は総勢約20名おり、3つのグループに分かれて、それぞれの分野の商品を制作しています。このグループが同時に動いています。ですから、グループごとに商品企画を提案する場合は、2時間はこちらの会議に出て方針を伝え、もう2時間は別のグループに内容のアドバイスをするというふうに、常に複数の商品開発やプロジェクトにかかわっています。それぞれの業務のコンセンサスをまとめ、経営の了承を得るまでを統括し、そして商品リリースを見届けるというのが私の仕事です。

マネージャーという仕事の難しさ、やりがいとはどのようなことですか。

マネージャー職に就いてから5年になりますが、視野が広くなったというか、現場を広く見ていかなければならないと強く感じています。一編集者として商品を制作していたときは、自分の想いを編集者として主張することに一生懸命でした。でも、マネージャーの仕事は、部下たちのそのような意見や想いを汲み上げてまとめることが大事になります。自部門だけでなく、他部門と意見を調整し、目標を見誤らずにまとめ上げ、推進していくというバランス感覚が重要であると思います。仕事中の菅沼さん

自部門の意見や想いだけではダメだということですね。

はい。そのとおりです。お客様や営業部門などからの意見を踏まえてはじめて自分たちが作る商品にも価値が出てきます。でも、編集者一人ひとりにしてみれば、必ずしも納得度の高くない場面も出てくるはずです。その場合には部下の想いをそのままにせず、次の仕事に繋がるよう一緒に課題を整理し、解決していく必要があります。今の部下たちは、本当に優秀で感心しています。私が新入社員の頃は、もっと物事をあいまいにしたままで過ごしていましたから。

入社当初はどのような様子でしたか。

私が入社したのは1991年。いわゆる“バブル組”と言われた世代に当たります。現在のように就職すること自体は難しくはなかったので、最近の若い人たちに比べれば、いろいろと認識が甘かったようにも思います。

また、働く環境についても、現在は女性が長く働きやすい制度が定着していますが、当時はまだ女性にとって働きやすいとは言いにくい要素があったのも事実です。同じ部署には男性20人に対し女性は4人しかいませんでしたし。

当時の印象的なエピソードがあれば教えてください。

新人研修の時に上司に言われた言葉を今でも覚えています。「会社での失敗は会社で取り返せる。だから失敗を恐れずにチャレンジしてほしい。もし失敗したときは、私たち上司が責任をとるから」と言ってもらえたのです。それを言ってくれた上司はいまでも私の上長に当たる人ですが、キャリアを重ねてみてその言葉の意味がよくわかるようになりました。私も部下に気づきや良い影響を与えられる存在でありたいと常々思っています。

第一法規には昔からそういうチャレンジを推奨する社風があって、やりたい人間にはやらせてくれる、任せてもらえる。その点については、今も変わっていないと思います。

これから入社してくる世代にはどんなことを求めますか。

私は経済学部の出身なので、入社当時は法律のことはほとんどわかりませんでしたが、情報を発信していくことには興味がありました。編集部門はまさに情報を発信する場所なので、まずはいろんなことに興味がある人、好奇心旺盛な人が編集者に向いていると思います。また、覚えなければならないことは会社に入ってからで構いません。覚えるべきことは覚えつつ、仕事だけではなくて、外の世界にも興味のある人が向いていると思います。そういう人がアイデアマンになっているのではないかと実感しています。

それこそ、責任は上の人間(私)がとるから、若い人にはどんどんチャレンジしてどんどん失敗してほしい。そのような経験によって自信を持った仕事ができるようになるはずです。

インタビューを終えて

当時の上司の言葉が今の自分に繋がっているという菅沼さん。「仕事は大変だけど、楽しい」と話す充実感溢れる笑顔が印象的でした。
「第一法規は100年以上の歴史がある会社。先輩たちが遺してくれたものと若い社員の新しい視点を組み合わせれば、お客様に受け入れられるより魅力的な商品を作っていけるはずです。」と力強く話していました。