国際会計士倫理基準審議会 Richard Fleck副議長に訊く～国際会計士倫理基準審議会の活動と日本における適用について～／Richard Fleck・福川裕徳・志村さやか・矢定俊博

　国際会計士倫理基準審議会（IESBA）のRichard Fleck副議長来日の機会に、IESBAボードメンバーの福川裕徳氏、日本公認会計士協会の倫理担当常務理事の志村さやか氏、倫理委員会副委員長・IESBAテクニカルアドバイザーである矢定俊博氏とともに座談会を開催した。座談会では、IESABを取り巻く環境に対する副議長の認識や、多くの利害関係者の注目を集める違法行為への対応プロジェクトや長期的関与プロジェクト等の状況などについて活発な意見交換が行われた。是非、ご一読いただきたい。

シンポジウム「監査品質を高めるための監査役等との協働体制の強化」報告／濱上孝一

　2017年４月７日、シンポジウム「監査品質を高めるための監査役等との協働体制の強化」（日本公認会計士協会主催、日本監査役協会協賛）が開催された。
　シンポジウム前半では、会計士協会監査品質管理基準担当常務理事の住田清芽氏より、近年公表された「会計不正防止における監査役等監査の提言―三様監査における連携の在り方を中心に―」を筆頭に各報告書の概要紹介と監査品質を高めるための方策について問題提起があった。後半では、石田　正氏（カルビー株式会社常勤監査役、公認会計士）、清原　　健氏（清原国際法律事務所 代表弁護士）、三好崇司氏（株式会社日立製作所アドバイザー、公益社団法人日本監査役協会顧問）、山本謙三氏（株式会社NTTデータ経営研究所 取締役会長、株式会社ブリヂストン社外取締役監査委員）、関根愛子氏（日本公認会計士協会会長）を招き、パネルディスカッションが行われ、経営者不正の対応や海外子会社も含めた三様監査など、監査の質を高めるための意見が活発に交わされた。是非、ご一読いただきたい。

会計・監査インフラ整備支援─ミャンマー公認会計士の能力育成に向けて─
／小林繁明・渡場友絵

【解説】 「監査法人の組織的な運営に関する原則」（監査法人のガバナンス・コード）の概要　／野村昭文

　平成29年3月31日、金融庁に設置された「監査法人のガバナンス・コードに関する有識者検討会」（座長／関　哲夫みずほフィナンシャルグループ取締役。以下「検討会」という。）において取りまとめられた、「監査法人の組織的な運営に関する原則」（監査法人のガバナンス・コード、以下「コード」という。）が公表された。
　本コードは、各監査法人において、組織としての監査の品質確保のため、実効的な組織運営と改革に向けた大きな意義を有するものと考えられている。
　本稿では、監査法人はもちろんのこと、被監査会社、株主及び資本市場の参加者等のコードに対する理解を深める一助となるよう、コード策定の経緯、コードの構成及び特徴、コードの各原則の内容、適用対象、当局等における監査法人の取組みの実効性を確保するための対応等について概説する。

【特別寄稿】 監査法人の監査品質向上のための一考察（前）／浜田　康

自主規制・業務本部審理ニュース［No.3］　　ゆうちょ銀行への残高証明書請求について

国際会計基準審議会（IASB）会議概要（2017年5月）／蔦永竜一

日本公認会計士協会主催「IFRS財務諸表における表示・開示─IASB・利用者・監査人の視点から─」研修会報告（2017年3月3日東京）（後編）／村山　華

【解説】実務対応報告第35号　「公共施設等運営事業における運営権者の会計処理等に関する実務上の取扱い」／前田　啓

【連 載】会計処理の適切性をめぐる裁判例を見つめ直す　第8回　複数の会計処理方法と業界の慣行─大竹貿易株式会社／弥永真生

【連 載】クイズでわかる管理会計の最先端　第12回　管理会計情報の拡張について
／園田智昭

平成 29年度税制改正のポイント解説
法人税関係の一部改正／木原真哉
所得税関係の一部改正／曽田大智
国際課税関係の改正／宇山裕人

【連 載】租税相談 Q＆ A　303　私道として評価することの可否について／庄司範秋

【連 載】CPA Tax Insight　BEPSと外国子会社合算税制 ③／下村文男

【連 載】 ［実例に学ぶ］企業行動の理論と実践　第20回　焦点化と徹底した差別化で、グローバル展開を推進する／磯村和人

経営研究調査会研究報告第59号　「長期的視点に立った投資家行動に有用な企業報告～非財務情報に焦点を当てた検討～」（概要）／日本公認会計士協会経営研究調査会

【企業法務】平成28年及び平成29年の銀行法改正の概要／石川貴教・湯川昌紀