自治体法務検定(自治検)公式テキスト 政策法務編 [平成24年度検定対応]

目　次
第1章　自治体法務とは…1
　第1節　自治体法務と政策法務…2
　　1　自治体の仕事と法治主義…2
　　2　自治体法務とは…2
　　3　伝統的法務の問題点…3
　　4　政策法務とは…4
　　学習のポイント…5
　第2節　地方分権改革と自治体法務…6
　　1　機関委任事務とは…6
　　2　地方分権改革の理念と戦略…7
　　3　国(中央政府)及び自治体(地方政府)の役割分担と事務の関係…9
　　4　地方分権改革と通達制度の廃止…10
　　5　義務付け・枠付けの見直しと条例制定権の拡大…11
　　6　国地方協議の場法…22
　　学習のポイント…25
　第3節　人権保障―住民の権利利益をどう守っていくか…26
　　1　合憲性審査基準…26
　　学習のポイント…29
　第4節　自治体法務の基本原理…30
　　1　自治体法務と「法治主義」・「地方自治の本旨」30
　　2　自治体法務に必要な諸原則…32
　　3　国の法務と異なる自治体法務のマネジメント…34
　　学習のポイント…37
　第5節　自治体にかかわる「法」の形式…39
　　1　自治体に適用される法律とその解釈…39
　　2　法律以外の国法形式と自治体法務との関係…41
　　3　条例の類型・内容・制定手続・課題…43
　　4　規則の類型・内容・制定手続・課題…51
　　5　その他の自治立法(要綱・協定・計画等)…53
　　学習のポイント…57

第2章　立法法務の基礎…59
　第1節　「立法事実」―なぜ条例が必要なのか…60
　　1　「立法事実」とは何か…60
　　2　「立法事実の説明資料」に盛り込む内容…60
　　3　「立法事実の説明資料」はどのような場面で使用するのか…62
　　学習のポイント…63
　第2節　「行政手法」―地域の課題を公共的に解決するためには…64
　　1　「行政手法」とは何か…64
　　2　行政手法を採用する際の留意点…65
　　3　計画手法の内容・特徴と使い方…67
　　4　誘導的手法の内容・特徴と使い方…69
　　5　コミュニケーション手法の内容・特徴と使い方…71
　　6　規制的手法の内容・特徴と使い方…72
　　7　実効性確保の手法の内容・特徴と使い方…74
　　8　その他の行政手法…76
　　9　行政手法の組合せ…77
　　学習のポイント…78
　第3節　立法の典型的パターンの使い方…80
　　1　立法のパターンの応用…80
　　2　規制条例における組合せの選択…83
　　3　基本条例における行政手法の組合せの選択…87
　　学習のポイント…90
　第4節　規制条例…91
　　1　規制条例作成のポイント―許可制を題材に…91
　　2　規制の効果を確保するには…94
　　3　法律による規制との競合の問題…96
　　学習のポイント…99
　第5節　基本条例…100
　　1　基本条例作成のポイント―政策フレーム条例を題材に…100
　　2　基本条例の典型的な要素…101
　　3　法律との関係の整理…104
　　4　自治基本条例等…105
　　学習のポイント…110
　第6節　「条例制定権」と「条例で定めなければならない事項」…111
　　1　条例制定権の範囲(憲法94条に規定する「法律の範囲内」の解釈)…111
　　2　条例事項とは―地方自治法14条1項と2項の関係事例…113
　　3　条例で定めなければならない事項…114
　　4　条例の適法性が問われた訴訟事例…117
　　学習のポイント…120
　第7節　都道府県条例と市町村条例の関係…121
　　1　都道府県条例と市町村条例の違い…121
　　2　都道府県条例と市町村条例が競合する場合の取扱い…123
　　3　「事務処理特例条例」の意義と効果…125
　　学習のポイント…127
　第8節　法制執務知識…129
　　1　総則規定…129
　　2　実体規定…130
　　3　雑則規定…132
　　4　罰則規定…133
　　5　附則規定…135
　　6　用語の知識…137
　　学習のポイント…143

第3章　解釈運用法務の基礎…145
　第1節　自治事務・法定受託事務の解釈運用…146
　　1　自治事務・法定受託事務…146
　　2　解釈手法…149
　　3　自治体の解釈運用…152
　　4　処理基準による解釈…154
　　学習のポイント…156
　第2節　法令に規定された要件の解釈…158
　　1　要件裁量・効果裁量…158
　　2　時の裁量…160
　　3　裁量権の限界…161
　　学習のポイント…164
　第3節　国(都道府県)からの関与…165
　　1　関与の基本原則…165
　　2　関与の法定主義…169
　　3　関与の事後ルール…171
　　学習のポイント…177
　第4節　違法行為への対応…178
　　1　行政指導―穏やかな方法による対応…178
　　2　行政命令―強権発動の第一歩…180
　　3　告発―刑事処分の第一歩…182
　　学習のポイント…185

第4章　争訟法務の基礎―行政上の不服申立てと訴訟及びその活用…187
　第1節　行政不服審査制度…188
　　1　行政救済の全体像…188
　　2　行政不服審査制度の概要…190
　　3　不服申立ての要件…192
　　4　行政不服審査制度の仕組みと結果…193
　　学習のポイント…195
　第2節　行政事件訴訟制度…196
　　1　行政事件訴訟の訴訟パターン…196
　　2　抗告訴訟の種類…198
　　3　取消訴訟を起こすために必要な要件とは…200
　　4　訴訟の重要な手続と判決の効力…202
　　5　住民訴訟(民衆訴訟)の仕組み…204
　　学習のポイント…209
　第3節　国家賠償制度…211
　　1　国家賠償法の概要…211
　　2　「公権力の行使」に関する責任…212
　　3　「営造物の設置管理」に関する責任…215
　　学習のポイント…218
　第4節　政策訟務とは…219
　　1　政策訟務の視点…219
　　学習のポイント…221

第5章　地方自治の制度―地方自治法…223
　第1節　自治体の事務…224
　　1　地方自治法が示す住民の権利とは…224
　　2　財務に関する基本的なルール…226
　　3　公の施設の設置・管理に関するルール…230
　　4　監査制度と住民監査請求の仕組み…232
　　学習のポイント…234
　第2節　自治体の組織…236
　　1　普通地方公共団体の組織(長と委員会・委員による多元的な組織)…236
　　2　特別地方公共団体の組織…240
　　3　地方議会と長との関係…243
　　4　附属機関と専門委員の役割…246
　　5　地方議会の仕組みと役割…248
　　6　地方議会改革への取組み…252
　　学習のポイント…258

第6章　行政手続とパブリックコメント…261
　第1節　行政手続―行政運営の公正の確保と透明性の向上…262
　　1「行政手続制度」の全体像と趣旨…262
　　2　許認可等の申請に対する処分のルール…264
　　3　命令、許認可等の取消しなどの不利益処分のルール…266
　　4　指導、勧告などの行政指導のルール…268
　　5　届出のルール…269
　　学習のポイント…271
　第2節　パブリックコメント制度…272
　　1　パブリックコメント制度とは…272
　　2　パブリックコメント制度の意義…272
　　3　パブリックコメント制度の条例化…273
　　学習のポイント…279

第7章　情報公開と個人情報保護…281
　第1節　情報公開制度…282
　　1　情報公開制度の概要…282
　　2　情報公開の請求権者と対象機関の範囲…285
　　3　開示・不開示の判断の実際…287
　　4　情報公開と情報提供―より積極的な情報の提供に向けて…290
　　学習のポイント…294
　第2節　自治体における個人情報保護制度…296
　　1　個人情報保護の8原則―個人情報保護のルーツ…296
　　2　個人情報保護の必要性―その理念と実際…298
　　3　個人情報保護条例における不開示事由とその運用状況―開示・不開示の判断の実際…299
　　4　事務の外部委託における個人情報漏洩の防止…304
　　学習のポイント…308

第8章　公共政策と政策法務…311
　第1節　公共政策の理論…312
　　1　公共政策とは何か…312
　　2　公共政策の構成要素―政策には何が定められているのか…313
　　3　公共政策のプロセス―政策はどうつくられるか…315
　　4　公共政策と法―政策と法はどう違うのか…317
　　5　総合計画と予算―条例との関係はどうあるべきか…318
　　学習のポイント…320
　第2節　行政組織とガバナンス…321
　　1　行政組織の原理と機能―官僚制の特質…321
　　2　行政改革とNPM改革…323
　　3　公共サービスの改革―NPO・ボランティアと自治体…325
　　4　コミュニティの意味と役割―役所に頼らない地域づくり…327
　　5　ガバメントからガバナンスへ―「新しい公共」をつくる…329
　　学習のポイント…332
　第3節　政策法務のマネジメント…334
　　1　政策法務のサイクル―政策の視点で法務の流れを押さえる…334
　　2　政策法務を担う者たち―政策法務を担うのは誰か…336
　　3　政策法務の組織戦略―政策法務をどう浸透させるか…339
　　4　政策法務の人材養成―政策法務に強い職員を育てる…341
　　5　議会の政策法務―議員は政策法務にどう取り組むか…343
　　6　住民参加と政策法務―市民は政策法務にどう取り組むか…347
　　学習のポイント…349
　第4節　立法評価のすすめ―すぐれた条例とは何か…350
　　1　立法評価とは何か…350
　　2　条例評価の枠組み―条例評価の制度をどう設計するか…351
　　3　すぐれた条例の条件(1)―条例評価の6つの基準(総論)…354
　　4　すぐれた条例の条件(2)―基準の内容と当てはめ(各論)…355
　　5　条例評価の実践―どの時点でどう評価するか…357
　　学習のポイント…359

参考文献…361
事項索引…367
判例年次索引…377