★市民の暮らしを豊かにするために自治体が取り組まなければならない課題とは★
3,080円 (本体:2,800円)
ISBN |
978-4-474-02587-5 |
発刊年月日 |
2010-05-25
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判型 |
A5判 |
ページ数 |
244 |
巻数/略称 |
/ 年報23号 |
商品コード |
025874
|
未曾有の経済危機の中、自治体に投げかけられる課題は多く、今なすべき事業は何かが問われている。この困難な状況下で、市民の暮らしを豊かにするために自治体が取り組まなければならない課題とは何か。課題領域ごとの自治体の守備範囲と限界について議論を展開し、具体例を踏まえながら論述する。
目 次
■特 集 自治体にできること、できないこと
【巻頭論説】
○自治体にできること、できないこと
──「市民の公共」時代の自治体
…………………………………………福嶋浩彦 2
【論 説】
○要介護認定システムにおける国と市町村の役割
──介護保険制度における地方分権のあり方を考える
………………………結城康博 28
○まちづくりで「自治体にできないこと」はあるか
──市街地縮小時代のまちづくりへ向けて
…………………………………早川 淳 46
○地域の動態と地方政府の戦略的対応
──豊岡市の経済分析と経済戦略
…………………………………………谷岡慎一 69
○官の役割の変化とこれから
………株式会社三菱総合研究所地域経営研究本部
PPPコンサルティンググループ 89
○企業による社会貢献と自治体の役割
………………………………………秋本則政 111
○自殺のない「生き心地の良い地域」を創るために
──自治体にとっての自殺対策とは
…………………………………………清水康之 118
【座談会】
○NPOから問い返す自治体の役割
…………………………………………河崎民子
藤井智
岸本幸子
大石田久宗 129
【事例・NPO法人アンケート】
○路面電車と都市の未来を考える会(RACDA)
・NPO法人かながわ子ども未来ファンド
・NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸
・NPO法人新町川を守る会
・NPO法人ふじみの国際交流センター
・NPO法人文化学習協同ネットワーク 158
■論 文
【入選論文】
○分野別基本条例に関する一考察
──求められる機能・役割・性質とあり方について
…………………………脇田英樹 166
○公募論文講評…………自治体学会編集部会 189
■学会記事
○その1──地域特集:地域はバラエティ
【活動報告】
〔北海道〕夕張の今──ゆうばり集談会を開催して…渡辺克生/
〔東北〕「社会基盤の転換と地方自治」を開催…佐藤一彦/
〔関東Ⅰ〕富岡製糸場から地域を考える
──地域の歴史でメシは食えるか?…佐藤信次/
〔関東Ⅱ〕大田区政策研究フォーラム
──自治体学会関東フォーラムINおおた…曽根暁子/
〔東海〕各地域の活動が活性化…岡田英幸、伊藤久美子/
〔近畿〕農のある地域が日本を変える…高橋寛治/
〔甲信越〕公開講座「コンパクトシティへの取組み」を開催…松岡富郎/
〔中国〕設立一〇周年を迎えた岡山自治体学会
──岡山の一〇年を振り返って…遠藤正博/
〔九州〕宮崎・小林市「おもしろ発見塾」の活動
──しみじみの里づくりと交流の力…新田敏郎/
〔沖縄〕沖縄単独州をめざす沖縄民衆議会の取り組み…真栄里泰山 192
○その2──大会記事:第二三回自治体学会 福井大会報告
自治体学会総会概要/
〈分科会1〉議会の政策能力形成…齋藤成宏/
〈分科会2〉自治体の財政規律…吉岡喜吉/
〈分科会3〉地域資源を活かす──食・文化・くらし…佐藤弘幸/
〈分科会4〉自治体の担い手を育てる──新しい職員像…加藤孝義/
〈分科会5〉地域で築くセーフティネット…山口あけみ/
〈分科会6〉公共交通で街を鍛える…福岡敏成/
〈分科会7(地元企画)〉業務改革改善運動の発表会が「お役所」を変える
…藤本佳志/
〈分科会8〉自治体はローカルマニフェストをどう使いこなすか
…山内一益/
〈分科会9(公募/地元企画)〉「ふるさと政策」を考える…松田佳恵/
〈シンポジウム〉グローバルな危機にローカルから挑む…井花知江美/
〈ポスターセッション〉…秋篠孝一/〈エクスカーション〉…井上武史 221
▼もっと見る
★全国の自治の前線を担う「自治体学会」による編集 「自治体学会」とは、自治体学の創造と地方自治の発展を目指して研究・交流する学会で、会員数は約1700名。
自治の前線を担う自治体職員や地域の市民活動家が数多く参加しています。本書は、各地で活動する「自治体学会」会員の研究成果を年報としてまとめ、毎年発行している書籍で、自治体にかかわるメンバーによる最新の内容をまとめたものです。
★具体例を踏まえながら「自治体にできること、できないこと」を明らかに 日本の社会は、国民の間の格差を拡大し、いわゆる派遣切りや地域医療の崩壊、衰退する中心市街地など、弱者の生活や生命までをも破壊しつつあります。しかし、このような困難な状況においても、自治体には「市民の暮らしを豊かにする」ために、取り組まなければならない課題があり、それらは、まちづくり、福祉、労働・雇用などといった広範な政策分野に亘っています。
本書では、これらの課題の達成は、自治体自身の行政のあり方を市民との関係において大胆に見直すことで可能になるとし、この「見直し」にあたっては、自治体行政機関だけではなく、社会問題に関心を持ち、地域で活動している団体・NPO・市民など、有効な社会資源との連携が欠かせないとしています。また一方で、自治体が踏み込むべきではない領域も存在し、それは、自治体の考える公益とは異なった公益をもつ民間団体の活動領域であるとしています。
本書は、「市民の暮らしを豊かにする」ために、これらの社会資源との関わり方や分担について、さまざまな具体例を踏まえながら「自治体にできること、できないこと」、「自治体がなすべきこと、なすべきでないこと」を整理して明らかにし、課題解決の在り方を提案しています。
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