繰り返される企業不祥事に鑑み、経営者、法務、コンプライアンス部門担当者が、リスクを顕在化させない、若しくは顕在化しても最小限にとどめるマネジメントを理解でき実践できる「実務解説書」
3,080円 (本体:2,800円)
有限責任監査法人トーマツ 著 監修・編集代表 仁木一彦
ISBN |
978-4-474-06630-4 |
発刊年月日 |
2019-03-06
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判型 |
A5判/C2034 |
ページ数 |
290 |
巻数/略称 |
/企業リスクマネ |
商品コード |
066308
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第Ⅰ部~第Ⅲ部は、図解を交えて、リスクマネジメント、クライシスマネジメントの全体像、基本動作、PDCAの必要性、回し方を解説。企業担当者にとっての基本を学ぶ。第Ⅳ部は、100頁以上にわたり、具体的な企業実例(9事例)を、背景、事実を踏まえ、対応策、課題を解説。具体的な企業実例から実践を学ぶ。
第Ⅰ部 リスクマネジメント概論
第1 章リスクマネジメントの全体像をつかむ
1 クライシスマネジメントを定義する
2 リスクマネジメントに「定義」はない
3 なぜリスクマネジメントが必要か
4 リスクマネジメントをどのように実践するか
第2 章リスクマネジメントの基本を理解する
1 リスクマネジメント実施のポイント
2 リスクマネジメントの全体像を把握する
3 リスクマネジメントとクライシスマネジメントの違い
第3 章リスクマネジメントのガイドライン
1 グローバルスタンダードは確立されていない
2 ISO31000
3 COSO ERM
第Ⅱ部 潜在的なリスクへの対応
第1 章リスクマネジメントの実務を知る
1 リスクマネジメント業務の全体像をつかむ
2 リスクを識別する
3 リスク識別の実務① ボトムアップアプローチとトップダウンアプローチ
4 リスク識別の実務② CSA を利用する
5 リスクを評価する
6 リスク評価の実務① すべてのリスクの定量化を試みる
7 リスク評価の実務② 定性的な評価も有意義である
8 リスクへの対策を実施する
9 リスクマネジメントを評価する
10 リスクマネジメント評価の実務(パフォーマンスレビュー)
11 リスクマネジメントの是正・改善を行う
12 リスクマネジメントの是正・改善の実務
13 リスクマネジメントの監査を行う
14 リスクマネジメント監査の実務①
15 リスクマネジメント監査の実務②
第2 章リスクマネジメント体制を整備する
1 リスクマネジメント実務体制の全体像をつかむ
2 全社のリスクを統括する
3 リスクマネジメントを実施するのは各部門
4 規程・マニュアル整備でやるべきことを「見える化」する
5 リスクマネジメント部門の権限と責任
6 リスクマネジメント部門の専門教育
7 リスクマネジメント部門と他部門のコミュニケーション
8 リスクマネジメント部門の業績評価
第3 章企業の活動事例を学ぶ―リスクマネジメント活動の公表状況―
1 企業のイメージアップにつながるリスクマネジメントの開示
2 コーポレートガバナンス・コードの策定
3 有価証券報告書
4 事業報告書
5 ガバナンス報告書
6 CSR 報告書 110
第Ⅲ部 顕在化した危機への対応
第1 章クライシスマネジメントの全体像をつかむ
1 クライシスマネジメントを定義する
2 クライシスマネジメントとは、いつ・どこで起こるかわからない「必然」に備えること
3 企業が対応するべきクライシスの類型
4 二次災害の防止もクライシスマネジメントの目的
5 クライシスマネジメントにおける損得勘定
6 クライシスマネジメントは経営者の責任
第2 章クライシスマネジメントの基本理解と実務範囲
1 企業を取り巻くクライシス
2 クライシスマネジメントの基本的な体制
3 情報を確認、整理、そして分析する―製品事故のケース
4 原因を解明する―製品事故のケース
5 原因を公表する―製品事故のケース
6 対策本部の日ごろの準備
7 クライシスマネジメントからリスクマネジメントへ
第3 章企業不祥事発生時のクライシスマネジメント
1 企業不祥事とは
2 なぜ不祥事が起きるのか
3 調査委員会の設置と運営
4 調査委員会の設置・運営プロセス
5 クライシスコミュニケーションとは
5 起こした事実より、対応のまずさが非難される
6 クライシスコミュニケーションの最大の対象はマスコミ
7 対マスコミの基本姿勢
8 ポジションペーパーは必須の資料
第Ⅳ部 リスクマネジメント事例
第1 章リスクマネジメントをうまく活用している企業の事例
事例1 サービス業 X 社のケース
事例2 製造業 Y 社のケース
事例3 製薬業 Z 社のケース
第2 章個別リスク事例
場面1 海外での不正の発生
場面2 メニューの不適切な表示
場面3 情報漏えい
経済法1 FCPA(米国海外腐敗行為防止法)
経済法2 カルテル
経済法3 透明性規制(米国Sunshine Act ほか)
第Ⅴ部 おわりに
1 能動的なリスクマネジメント体制の構築に向けて
2 リスクマネジメントの課題①― 運用の徹底
3 リスクマネジメントの課題②― 海外への展開
4 Governance, Risk & Compliance(GRC)フレームワークによる対応
5 GRC フレームワークの成り立ち
6 おわりに
▼もっと見る
○企業の経営者、リスクマネジメントを執行する法務、コンプライアンス、監査部門の担当者が、リスクマネジメント、クライシスマネジメントの基本が理解でき、PDCAの具体的組立てができる。
○豊富なリスクマネジメント事例によって、潜在リスクや顕在化したリスクへの対処を具体的にイメージできる。