この1冊で「情報資源組織論」「情報資源組織演習」の両科目を学習することが可能
志保田務 高鷲忠美 編著 志保田務 前川和子 家禰淳一 改訂
ISBN |
978-4-474-07255-8 |
発刊年月日 |
2021-03-10
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判型 |
A5判/C2000 |
ページ数 |
368 |
巻数/略称 |
/組織法第3版 |
商品コード |
072553
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図書館司書課程の省令科目「情報資源組織論」「情報資源組織演習」の両科目に対応。基礎から応用まで詳細に解説。本書第3版では、2018年の「日本目録規則(NCR)」の改訂に準拠。また、「書誌ネットワーク、CAT2020の実際」を新規項目として解説。なお、NCR1987年版については、抜粋を掲載し、2008年版との比較、1987年版の継続性(特に目録作成・書誌)に関する解説を掲載。
はしがき
Ⅰ 序 説
1 情報資源組織法:情報資源組織論
2 現代と科目改正(大学における図書館に関する科目)
3 情報資源組織化と検索法―既知検索(ネーム検索)と未知検索(テーマ検索)
4 書誌コントロール
( 1 )書誌コントロールと現代
( 2 )情報の獲得と書誌検索史
( 3 )書誌コントロールの歴史
Ⅱ 目録法総論
1 目録の意義
( 1 )目録とは何か
( 2 )図書館目録:目録記入,書誌記録
( 3 )目録と書誌,索引との相違
2 目録機能とその種別
( 1 )冊子目録(book catalog)
( 2 )カード目録(card catalog)
( 3 )OPAC(Online Public Access Catalog:オンライン閲覧用目録)
( 4 )総合目録(union catalog)
3 書誌情報ネットワークと図書館目録
( 1 )集中目録作業―書誌レコード提供機関の働き―
( 2 )共同目録作業
4 OPAC(Online Public Access Catalog)
( 1 )OPACとは
( 2 )OPACの歴史
( 3 )OPACの構築
( 4 )図書館情報管理システム
( 5 )OPAC(Web-OPACも含む)の特性と今後(利便性)
Ⅲ 目 録 規 則
1 意義
2 構成
3 西洋における目録と目録規則の歴史
( 1 )書誌,目録とその発達
( 2 )目録規則と国際目録原則
4 日本における目録と目録規則の歴史
( 1 )書誌,目録とその発達
( 2 )目録規則と外国目録規則,国際原則の受容
( 3 )日本目録規則(NCR)の変遷
( 4 )書誌記録の国際標準化
( 5 )標準番号:国際標準図書番号(ISBN)と国際標準逐次刊行物番号(ISSN)
Ⅳ 著者・タイトルからのアプローチ 1 ―和資料記入の作成―
1 はじめに
NCR用語解説(1987年依拠)
〈目録一般〉
〈記述関係〉
〈アクセス・ポイント関係〉
2 書誌的記録(書誌レコード)の作成
3 記述
( 1 )記述総則および図書の記述
①通則
②タイトルと責任表示に関する事項
③版に関する事項(版表示)
④資料(または刊行方式)の特性に関する事項
⑤出版・頒布等に関する事項
⑥形態に関する事項
⑦シリーズに関する事項
⑧注記に関する事項
⑨標準番号,入手条件に関する事項
⑩書誌階層
⑪物理レベルの記録
⑫記述の記載様式
( 2 )継続資料の記述
①通則
②タイトルと責任表示に関する事項
③版に関する事項
④巻次,年月次に関する事項
⑤出版・頒布等に関する事項
⑥形態に関する事項
⑦シリーズに関する事項
⑧注記に関する事項
⑨ISSN,入手条件に関する事項
⑩書誌階層
⑪所蔵事項の記録
⑫継続資料の記述様式
( 3 )その他の資料の記述
①その他の資料の記述範囲
②タイトルと責任表示に関する事項
③版表示
④資料(または刊行方式)の特性に関する事項
⑤出版等に関する事項
⑥形態に関する事項
⑦シリーズに関する事項
⑧注記に関する事項
⑨標準番号,入手条件に関する事項
⑩書誌階層
⑪所蔵事項の記録
⑫記述様式
参考 『日本目録規則1987年版 改訂3 版』 記述付則2 記述の記載例
4 アクセス・ポイント(標目)
( 1 )標目総則
①通則
②標目の選択
③標目の形
④標目の表し方
⑤標目指示
⑥標目の記載方法
⑦参照
( 2 )タイトル標目
①タイトル標目の選び方
②タイトル標目の形式
③タイトル標目の表し方
④タイトル標目指示
⑤タイトル標目の記載
⑥参照
( 3 )著者標目
①著者標目の選び方
②著者標目の形式
③著者標目の表し方
④著者標目指示
⑤著者標目の記載
⑥参照
( 4 )統一タイトル
①通則
②標目の選び方
③標目の形
④標目の表し方
⑤統一タイトル標目指示
⑥統一タイトル標目の記載方法
⑦統一タイトル関係の参照
( 5 )NCR2018年版
①序説
②総則(抜粋)
③編集の方針
Ⅴ 著者・タイトルからのアプローチ 2 ―洋資料記入の作成―
1 記述
( 1 )記述の構成
( 2 )記述の3 段階
( 3 )大文字使用法
( 4 )字あけ,句読法記号
( 5 )略語
( 6 )規定の情報源
( 7 )誤表示
( 8 )タイトルと責任表示エリア
( 9 )版エリア
(10)資料特性細目エリア
(11)出版,頒布などのエリア
(12)形態的記述エリア
(13)シリーズエリア
(14)注記エリア
(15)標準番号と入手条件エリア
2 アクセス・ポイント(標目),統一タイトルおよび参照
( 1 )標目の選定
( 2 )標目の形式
Ⅵ 主題からのアプローチ 1 ―主題目録法―
1 「分類」ということ
( 1 )「分類」
2 主題検索とその備え
( 1 )主題,主題検索の種類
( 2 )主題分析
3 件名目録,分類目録の特徴
4 件名目録
( 1 )件名標目
( 2 )件名標目表
( 3 )基本件名標目表(Basic Subject Headings:BSH)第4版
( 4 )件名作業
5 分類目録
( 1 )分類標目
( 2 )件名索引(事項索引)
Ⅶ 主題からのアプローチ 2 ―分類配架―
1 配架
( 1 )形態別・受入順配列と,主題の体系順配列
( 2 )書架分類と書誌分類
( 3 )書架分類:その利点と限界
2 資料分類表
( 1 )資料分類表の特徴
( 2 )資料分類表の歴史
( 3 )主要分類法
3 日本十進分類法(Nippon Decimal Classification:NDC)
( 1 )沿革
( 2 )体系と記号法
第1 次区分表(類目表)
第2 次区分表(綱目表)
( 3 )十進記号法の問題点とNDCでの処理 203
( 4 )補助表:その働き(NDC新訂10版『日本十進分類法新訂10版・本表補助表編』)
( 5 )相関索引
( 6 )NDCの評価
4 分類作業
( 1 )分類作業とは
( 2 )NDC新訂10版の理解
( 3 )内容(主題)の把握
( 4 )分類記号の与え方
5 分類規程と各類概説
( 1 )分類規程
( 2 )細目表と各類概説
第3 次区分表・分類表/ 概説および解説
( 3 )NDC新訂10版の編纂方針
( 4 )適用範囲
6 別置法
( 1 )別置の意義
( 2 )別置の対象となる資料とその記号
7 「図書記号」法(資料の第2 次配列記号)
( 1 )図書記号の機能
( 2 )図書記号の種類
( 3 )図書記号の適用
8 書架での配列(配架)
( 1 )配架の原則
( 2 )書架案内(サイン)とその展開(サイン計画)
( 3 )開架室内での破順法・例
( 4 )書庫内の配架・例
9 図書以外の資料(メディア)の保管と運用
( 1 )継続資料の保管と運用
( 2 )視聴覚資料の保管と運用
( 3 )デジタルネットワーク情報資源の保管と運用
( 4 )ファイル資料(インフォメーション資料)の保管と運用
10 配列規則を振り返る
( 1 )概要
( 2 )和資料記入における配列原則
( 3 )洋資料記入における配列原則
Ⅷ 書誌ネットワーク,CAT2020の実際
1 CAT2020の概要
( 1 )CAT2020の特徴とシステムの構成
( 2 )一般利用者へのサービスとOPAC連携
( 3 )総合目録データベースのデータ構成
2 フィールド
3 データ登録の基本的な流れ
4 検索
( 1 )検索の仕組
( 2 )検索の実際
5 書誌データ・所蔵データの登録
( 1 )データ登録の方法
( 2 )書誌登録
( 3 )所蔵登録
6 典拠データの登録
( 1 )著者名典拠データ
( 2 )統一書名典拠データ
Ⅸ 目録の維持,管理
1 OPAC利用方法に関する表示
( 1 )利用一般関係
( 2 )機器作動関係
2 OPAC入力画面に関する告知
( 1 )入力方法
( 2 )検索フィールド
3 OPAC出力画面に関する告知
( 1 )書誌レコード,書誌事項に関する説明
( 2 )書誌レコードの表示一般に関する説明
付 資料
1 NDC新訂10版 一般補助表〈地理区分〉(抜粋)
2 NDC新訂10版 日本史〈時代区分〉
3 NDC新訂10版 一般補助表〈言語区分〉
4 NDC新訂10版 相関索引(部分)
5 日本著者記号表(部分)
6 物的な面での図書各部の名称
7 冊子目録(例)
8 単一記入制目録のための標目選定表(NCR1987年版改訂3 版標目付則2 )
9 基本件名標目表(BSH)第4 版(抜粋)
10 基本件名標目表(BSH)第4 版 分類記号順標目表(部分)
11 基本件名標目表(BSH)第4 版 階層構造標目表(部分)
12 NCR1987年版とNCR2018年版による書誌の比較
参考文献
索 引
目録記入実例集(別冊)
▼もっと見る
約10年をかけて抜本的に改訂された2018年の「日本目録規則(NCR)」の改訂に準拠して、前回版から改訂。NCR2018年版の改訂をふまえ、近年の図書館をめぐる環境変化(対象資料・メディアの多様化、目録作成・提供環境の電子化、インターネットによる情報流通の変化など)について現状に即して解説。
本書に基づく『情報資源組織法 演習問題集 第3版』と連携した内容。