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スキルアップのための企業法務のセオリー 実務の基礎とルールを学ぶ 第2版

若手・中堅の企業法務担当者にとって欠かせない「法務の肝・業務のセオリー」が身につく実務解説書。

在庫あり

定価

定価

2,860 (本体:2,600円) 在庫あり

編著者名

瀧川 英雄 著

  • 単行本
  • 企業法務
ISBN 978-4-474-07880-2
発刊年月日 2022-08-19
判型 A5判/C2032
ページ数 272
巻数/略称 /スキル法務2
商品コード 078808

商品概要

企業法務担当者が、企業法務遂行スキルや、典型的案件における「答」と「解法」をセオリーとして解説した実践的な企業法務実務の解説書。第2版の本書では、初版発行時以降の社会情勢の変化や法改正を踏まえた法務業務における実務対応を追加し解説している。

目次

第 2 版 はじめに(改訂にあたって)

はじめに
本書の構成

第1部 企業法務担当者の心構え

第1章 仕事を始める前に
1―法務担当者に必要な心構え
(1)頭を使って答を出す/(2)木を見て森も見る/(3)クライアントの一手先を読む
2―法務担当者に求められる資質とスキル
3―法務担当者としての成長の方程式

第2章 企業法務の時代
1―ビジネスのグローバル化で高まる法務へのニーズ
(1)グローバル化と法務業務への影響/(2)第1段階:アメリカ化/(3)第2段階: 新興国の台頭と多極化/(4)第3段階:不安定化とIT化/(5)第4段階:グローバ ル化を揺るがす地政学リスク
2―リーガルリスク・ジャングルの時代
(1)法環境のアメリカ化とリーガルリスク/(2)多極化するリーガルリスク/ (3)リーガルリスク・ジャングルの時代
3―プレーヤーかつナビゲーター

第3章 企業の中の法務
1―自分が働く会社を知る
(1)商品・サービス/(2)顧客・競合/(3)組織・部門/(4)収益構造
2―会社で働く人を知る
3―ビジネスの現場で使える「答」を出す
(1)法務に何を求めているのか/(2)具体的な「答」とは/(3)「答」を出すため には

第2部 企業法務遂行スキル

第1章 企業法務の業務プロセス
1―法務業務(個別案件対応)の一般的な流れ
(1)相談内容の理解/(2)調査・検討/(3)回答案の作成・アウトプット (4)クライアントのアクション
2―法務業務遂行における自問自答
3―ゴールから逆算する仕事の仕方
(1)クライアントの目的・目標を逆にたどる/(2)クライアントの目的・目標を 明確にする意味/(3)目標・目的の明確化の難しさ/(4)自分のやっている仕事 を客観視する
4―参考事例:秘密保持契約

第2章 依頼者からのヒアリングから業務の開始まで
1―法務業務のスタートはヒアリングから
2―何を聞き出すのか
(1)取引内容(発生した問題の内容)/(2)依頼内容
3―聞き出したことをどう使うのか
4―アウトプットのイメージにつなげる

第3章 契約審査業務の実務手順
1―契約書は取引当事者間の法律
2―契約審査業務のフロー
(1)第1フェーズ:案件の把握とビジュアライズ/(2)第2フェーズ:問題点の抽 出と解決/【参考】契約書案への赤ペン入れ作業例/(3)第3フェーズ:契約書 の修正/(4)第4フェーズ:依頼者への回答
3―契約書のルール
(1)契約書作成時の注意事項/(2)契約書特有の言い回し

第4章 ビジネス文書(文書回答)の書き方
1―ビジネス文書の鉄則
(1)法務の業務とビジネス文書/(2)【鉄則 ①】読み手に「解読」を強いてはならない/(3)【鉄則 ②】目的に合った文書を作成しなければならない/(4)鉄則 を守るための基本精神
2―ビジネス文書の具体的な組み立て
(1)ビジネス文書組み立ての考え方/(2)伝えたいことをどのように構成するか (3)構成したことをどのように表現するのか/(4)読み手の立場に立つ/(5)読 みやすく、わかりやすくするための工夫
3―類型別文書作成のポイント
(1)法務回答文書/(2)依頼文書/(3)報告書/(4)議事録/(5)法的主張文書
4―法務担当者にとっての文書作成

第5章 リーガルリサーチ
1―リーガルリサーチとは
2―リーガルリサーチが必要な場面
3―リーガルリサーチの方法論
(1)リーガルリサーチに使うメディア・情報源/(2)リーガルリサーチのプロセ ス/(3)あたりをつける段階/(4)詳細調査
4―他のリーガルリサーチの場面
(1)法改正への対応/(2)他社事例の調査

第6章 ミーティング・マネジメント
1―ミーティングの場面
2―ミーティングの準備
(1)ミーティング参加者としての準備/(2)ミーティング主催者としての準備
3―ミーティング中の心得
(1)ミーティングの冒頭/(2)ミーティングで「聞く」心得/(3)ミーティングで 「話す」心得/(4)ミーティングの締め
4―ミーティングのバリエーション
(1)アイディア出し(ブレインストーミング)/(2)電話会議/(3)弁護士など 社外の人も交えた会議/(4)上司と一緒に出席する場合/(5)WEB会議

第7章 交 渉
1―交渉概論
(1)交渉とは/(2)BATNA とは/(3)交渉の基本スタンス
2―協調型交渉― 4つのステップ
(1)問題を特定する/(2)問題を十分に理解する/(3)解決の選択肢を設定する (4)解決案を評価・選択する
3―対立型交渉
(1)対立型交渉とは/(2)対立型交渉の基本スタンス/(3)3つの戦略 (4)2つのキーポイント
4―契約交渉
(1)契約交渉とは/(2)契約交渉の特徴/(3)契約交渉の準備/(4)契約交渉に おける戦術/(5)契約交渉の具体的スタイル/(6)契約交渉(ミーティング)の締め

第8章 弁護士の活用
1―法律事務所を知る
(1)企業法務に関連する外部専門家/(2)法律事務所の組織/(3)弁護士の報酬 体系/(4)最近の日本の弁護士事情
2―弁護士を活用する
(1)Why:なぜ弁護士に相談するのか/(2)Who:どの弁護士に依頼するか (3)What:何を依頼するのか/(4)How:どのように相談するか/(5)外国の 弁護士の活用
3―企業法務と弁護士
(1)企業法務の役割/(2)弁護士をうまく活用するには

第9章 2020 年代「新常態」の企業法務
1―新常態の企業法務の働き方
(1)ハイブリッドな働き方/(2)出社とリモートワークの比較/(3)リモート ワークの留意点/(4)ハイブリッドの中での賢い働き方
2―企業法務におけるIT活用
(1)企業法務の業務プロセス/(2)何のためのIT活用か/(3)電子署名・電子契 約/(4)様々な「LegalTech」サービス/(5)未来の企業法務

第3部 典型的な法務案件のセオリー

第1章 売買契約
1―売買契約とは
(1)契約とは何か/(2)なぜ契約書を締結するのか/(3)売買契約書の基本的な 構成/(4)売買契約というゲーム
2―代理店契約
(1)メーカーから見れば/(2)代理店から見れば/(3)代理店政策:クローズvs オープン
3―OEM 売買契約
(1)典型的なOEM 取引の特徴/(2)相手方ブランドでの供給/(3)カスタマイズ とコスト負担/(4)「まとまった数量の取引」に付帯する取引条件/(5)商品の 安定供給の確保
4―取引基本契約
(1)取引基本契約書が締結される場面/(2)取引基本契約書の特徴/(3)買い手 の意図・目的/(4)売り手から見た取引基本契約
5―価格を巡る交渉と契約条項
6―取引リスクのアロケーション

第2 章 開発委託契約
1―開発委託契約とは
2―開発委託契約というゲーム
(1)委託者の立場/(2)受託者の立場/(3)両者の立場から読み取れること
3―対価と横展開のトレードオフ
4―開発遅延・不能リスクへの対応

第3章 システム開発契約
1―システム開発契約とは
2―業務用システム開発契約というゲーム
(1)開発プロセス/(2)対象システム/(3)既存システムとの関係/(4)継続使 用の必要性
3―システム開発のプロセスと契約
4―請負と準委任
5―契約上の主な論点

第4章 品質クレーム紛争
1―紛争解決のフレームワーク
2―品質クレーム紛争とは
3―品質クレーム紛争というゲーム
(1)基本構造/(2)売り手の立場/(3)買い手の立場/(4)ゲームの構図
4―責任論
(1)事実関係の調査/(2)法律論の確認/(3)勝算の評価
5―賠償の範囲・金額
(1)賠償する範囲/(2)賠償金額の算定
6―支払方法・最終合意
(1)支払方法/(2)最終的な合意方法

第5章 訴 訟
1―話し合い解決か訴訟か
2―民事訴訟というゲーム
(1)基本構造/(2)損害賠償請求の3要素/(3)ゲームの構図
3―ストーリー作り
4―証拠を見つけて争う

第6章 株主総会
1―株主総会とは
2―株主総会と法務の仕事
3―株主総会というゲーム
(1)株主総会前日まで/(2)株主総会当日/(3)株主総会終了後
4―株式会社への規制
5―主な決議事項と5階建て構造
6―ESG・サステナビリティと株主・投資家の視点

第7章 国際法務の基礎(主に新興国進出に関する法務問題)
1―国際法務というゲーム
2―国際契約の特徴
(1)国をまたがる取引/(2)言語・文化の違い/(3)国による法律の違い
3―社員の競合化リスク
(1)社員の競合化リスクの構図/(2)社員の競合化と法律問題
4―外資への規制
(1)法制度・行政システム進化論/(2)外資への規制と優遇のジレンマ (3)外資への規制の形態
5―贈収賄リスク
(1)贈収賄の構図/(2)贈収賄への法規制/(3)贈収賄リスクの防止策
6―地政学リスク・経済安全保障
事項索引

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商品の特色

〇現役法務部門責任者が、法務業務を「ゲーム」になぞらえ、実務面からレクチャー。
〇契約審査業務からミーティングの在り方まで、法務部の日常業務における仕事の“肝”となる企業法務遂行スキルを丁寧に解説。
〇売買契約、品質クレーム紛争等、典型的な法務案件について法務担当者が出すべき「答」と「解法」を体系化して収録。
〇著者自身が開発した研修ツールをフル活用して「企業法務」の業務を一般化。図解を多用し、業務フローの俯瞰的な理解を可能にした、若手・中堅法務担当者はもちろん、OJT担当者や「一人法務」にも使える法務担当者のスキルアップツール。
〇法務業務のリモートワーク化、IT活用等、直近の企業法務課題に対応。

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