企業の経営者・コーポレート部門が、コンプライアンスをブランド戦略の一環としてマネジメントできるよう、考え方や具体的な施策について実践事例を交えながら解説した指南書。コンプライアンスに前向きな組織をつくることで、胸を張って自社の取り組みを発信することができ、ステークホルダーからの共感と信頼を集め、競争優位性を高められる。
2,750円 (本体:2,500円)
ISBN |
978-4-474-04020-5 |
発刊年月日 |
2024-11-28
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判型 |
A5判/C2034 |
ページ数 |
192 |
巻数/略称 |
/ブランドコンプ |
商品コード |
040204
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コンプライアンスにブランド戦略の知見を融合させた考え方や施策について、実際の企業の事例を交えながら具体的に解説。コンプライアンスに前向きな組織をつくることで、胸を張って自社の取り組みを発信することができ、ステークホルダーからの共感と信頼を集め、競争優位性を高めていけるよう指南する。
はじめに
第1章 コンプライアンスとは何か
1 コンプライアンスの定義と歴史
(1)コンプライアンスの定義
(2)日本のコンプライアンスの歴史
2 コンプライアンス違反の種類
(1)決まりの種類による分類
(2)性質による分類
3 コンプライアンス違反の原因の 4 象限
(1)制度不備(第 1 象限 法律×組織)
(2)知識不足(第 2 象限 法律×個人)
(3)個人のモラル/ “ 常識 ” への囚われ(第 3 象限 非法律×個人)
(4)組織風土(第 4 象限 非法律×組織)
4 一般的なコンプライアンス違反防止対策
(1)社内制度の整備
(2)法律知識の拡充
(3)個人や組織の意識改革
5 なぜ、コンプライアンス違反は無くならないのか
(1)従来型コンプライアンスの課題
(2)コンプライアンスは進化の岐路に立たされている
第2章 ブランド戦略とコンプライアンスの統合
1 ブランド戦略とは
(1)ブランドの定義と歴史
(2)ブランド・エクイティとブランド価値の金銭的評価
(3)本書における「戦略」の定義
2 統合の全体像
(1)統合の視点
(2)ブランド戦略としてのコンプライアンスのフレームワーク
(3)共通目的、核としての「ブランド理念」「コンプライアンス」と「パーパス」
(4)インターナル・ブランディング×コンプライアンス
(5)エクスターナル・ブランディング×コンプライアンス
(6)フィードバックループ
3 統合のメリットと従来型コンプライアンスとの違い
(1)統合フレームワークのまとめ
(2)ブランド戦略としてのコンプライアンスに取り組むべき理由
第3章 ブランド戦略としてのコンプライアンスのグランドデザイン
1 目的を定義する
(1)ブランド理念
(2)ブランド理念とコンプライアンスの目的の統合
(3)目的の統合・言語化の具体例
2 現在地を分析する
(1)コンプライアンス違反の原因の 4 象限による分析
(2)現在地分析の具体例
3 解くべき課題を決める
(1)解くべき課題の見極め方
(2)課題決定の具体例
4 打ち手とリソースの配分を考える
(1)打ち手の選択
(2)リソースの配分を決める
(3)打ち手とリソース配分の具体例
5 戦略の評価と分析
第4章 ブランド戦略としてのコンプライアンスの実施
1 ブランド戦略としてのコンプライアンス実施の全体像
2 ブランドを擬人化する
(1)ブランドの擬人化とは
(2)ブランドの擬人化の具体例
3 打ち手を配置し、タッチポイントとしてデザインし直す
(1)タッチポイントとしての打ち手
(2)インターナル・ブランディングとしての打ち手
(3)エクスターナル・ブランディングとしての打ち手
(4)打ち手を連携させるフィードバックループ
第5章 ブランド戦略としてのコンプライアンスの継続とアップデート
1 継続的進化のための課題
(1)コンプライアンス活動の風化
(2)コンプライアンス戦略の陳腐化
2 継続的進化のための視点
(1)組織学習
(2)進化を促す「問い」と思考法
おわりに
著者紹介
▼もっと見る
・弁護士兼日本ブランド経営学会監事の著者が、ブランド戦略の知見を融合させた新たな角度でのコンプライアンスの考え方や施策について解説!
・コンプライアンスに前向きな組織をつくることで、胸を張って自社の取り組みをアピールでき、ステークホルダーからの共感と信頼を集めることができる!
・ブランド戦略としてのコンプライアンスを実践する企業の事例があるから、自社での取り組みに落とし込んでいくための具体的なヒントが得られる!