独立を考え、経営に悩む弁護士の“リアル”な不安に答える
2,970円 (本体:2,700円)
北周士、田畑淳、野田隼人、深澤諭史、向原栄大朗 編著
ISBN |
978-4-474-05485-1 |
発刊年月日 |
2016-11-09
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判型 |
A5判/C2034 |
ページ数 |
280 |
巻数/略称 |
/弁護士経営QA |
商品コード |
054858
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2013年より開催している「若手弁護士のための独立開業支援セミナー」で出された質問のうち、厳選した163問に対して、開業弁護士が答える。独立・事務所経営に関する漠然とした大きな不安から些細な疑問の解消を助ける書籍。
はしがき
編著者プロフィール
第1章 独立開業を考え始める際の疑問
1 独立前に考えること
Q01 独立を決めたきっかけは?
Q02 独立するにはどの程度の経験値が必要?
Q03 独立前から、ある程度の仕事のめどがあったのか? 交流会に参加する等したのか?
Q04 人的資源やスキルの面などで、独立前にもっと身につけておいた方がよかったことは?
Q05 経験の浅さをどう補うか? 専門特化する方がよいのか?
逆に取扱分野に偏りのあるイソ弁の独立時の注意点は?
Q06 独立直前の年収は?
2 所属事務所との関係
Q07 ボス弁にいわれた任期が終了する前の退職についてどう思うか?
Q08 独立前の引継ぎはどうしたか?
Q09 独立する前、所属事務所での仕事量をコントロールしたか?
Q10 独立前の所属事務所から顧客を連れていったか?
Q11 独立前の所属事務所からもっていけばよかったと思うノウハウとは?
Q12 開業にかかった準備期間は? 特に事務所の物件は、所属事務所からの退職時期が確定してから契約する方がよいか?
3 即独についてのあれこれ
Q13 即独は考えたか? なぜ即独しなかったのか?
Q14 即独する場合、特に修習時代にしておくべきこととは?
Q15 即独してよかった面、悪かった面は?
第2章 独立開業時の不安
1 開業までのスケジュール
Q01 開業を決意してから実際の開業までのスケジュールは?
2 開業地域の決め方
Q02 マーケティングなど、今の開業地を選択した理由は?
Q03 地方都市での開業において、大都市と異なる留意点はあるか?
Q04 登録換えをして開業する場合の注意点とは何か?
Q05 所属事務所と競合する地域での開業の是非とは?
3 事務所立地の考え方
Q06 立地をどのように決めるか? 特に駅近物件のメリット・デメリットとは?
Q07 ベテランの先生ほど「事務所は裁判所の近く」が常識とのことだが、立地、特に裁判所アクセスをどのように考えるか?
4 物件の選び方
Q08 将来の事務所拡大を見込んだ物件の選び方とは?
Q09 弁護士1人で開業するならレンタルオフィスで固定費を安くしてもよいかと思うが、検討したか?
Q10 マンションタイプの物件を事務所として借りることのメリット・デメリットとは? 住居兼用が多いのか?
5 準備資金等の額
Q11 準備資金はどの程度だったか?
Q12 初期投資として要した費用の額、費目は何か?
6 経営戦略の立て方
Q13 通常のマチ弁で、特殊な属性や経歴がない場合は、いかなる戦略が考えられるか?
Q14 専門特化型(交通事故や相続など)を選ばなかった理由とは?
Q15 開業・経営にあたってのコンサルタント利用をどう考えるか?
7 単独経営・共同経営
Q16 共同経営ではなく、単独経営で独立することに迷いはなかったか?
Q17 共同経営の場合、同期を選ぶか、期の違う人を選ぶか? 先輩が経費を多く負担することもあるのか?
Q18 他士業との共同経営をどう思うか?
8 開業後の売上予測
Q19 開業後の売上げと経費のバランスはどのように予測したか? また、それは妥当であったか?
9 開業当初の売上げ・受任ルート
Q20 開業当初の収入源は? どの程度、依頼者の「当て」があったのか? 開業後に依頼・受任が増えた経緯は?
Q21 地方では開業当初でも弁護士会の法律相談や国選である程度の売上げは期待できると聞いたが、大都市では開業当初の売上げをどう確保し、経費を賄ったか?
Q22 開業1年目の受任ルートは?
10 内装関係
Q23 内装費用はどの程度かかったか?
Q24 事務所のレイアウトをどのように決めたか?
Q25 内装・備品のこだわりは? 「不要であった」、「もっと安価なものでよかった」というものはあるか?
Q26 不動産や内装、消耗品等の業者はどのように探したか?
11 事務所のセキュリティ
Q27 セキュリティにどの程度経費をかけるべきか?
Q28 相談室は完全個室か? 防音はされているか?
12 書式等の準備
Q29 事務に必要な書式(請書、ファクシミリ送信書等)はどのように準備したか?
Q30 ロゴマーク作成の具体的な手続きは?
13 事務所開業の周知
Q31 開業の挨拶状はどの範囲に送付したか? 単位弁護士会全員に送付する必要はあるか? 費用対効果は?
Q32 開所披露としてどのようなことを行ったか? 行ってよかったことは何か?
14 開業時の悩み・失敗
Q33 独立を決意してから開業までの間に最も悩んだことは?
Q34 開業時に「失敗した」と思ったことは?
15 そのほか
Q35 家庭生活を維持しながら独立するためのポイントとは?
第3章 独立開業後の不安──顧客獲得
1 仕事を集めるコツ
Q01 仕事を集めるコツはあるか? 営業戦略として何か特別なことをしているか? 顧客獲得のために一番気を付けていることは何か?
Q02 営業として功を奏さなかったという失敗は何か?
Q03 「誠実に仕事をしていれば、自然と(リピート、紹介で)仕事が回ってくる」といわれるが、本当か? イソ弁の場合と、ボス・パートナーの場合で異なるのか?
Q04 「どのような事件を専門にやっているか」とよく聞かれるが、自信がなくても専門分野があるように答える方が、相手に信頼感を与えるのか?
Q05 他士業としての登録は、依頼者紹介を狙うために有効か?
2 受任ルートと事件類型
Q06 独立後、受任ルートはどのように変化したか? どの程度のペースで事件数は増加したか?
Q07 事件の種類と割合は? 法テラス、国選はあるか?
Q08 一見客の割合は? 一見客はウェブ経由が多いのか?
Q09 地域密着型の事務所で、飛び込みの相談はあるか? 飛び込みの増やし方とは?
Q10 企業への営業で、典型的ではないが、お勧めの方法は?
Q11 法テラスの受任を常時100件分獲得していた具体的な方法は?
Q12 紹介者案件で他地域の法テラス利用者の事件について、どう対応しているか?
Q13 LACに登録しているか?
Q14 弁護団系の事件は、やはり独立後は参加が難しいのか?
3 顧問契約獲得のコツ
Q15 顧問先の必要性とは? また、顧問先の開拓方法とは?
Q16 顧問弁護士をつけることのメリットは、どう示せばよいか?
Q17 中小企業に対して、月々の顧問料支払いに納得してもらうための有効な説明はあるか?
Q18 顧問先は、もともと別の弁護士と契約していた会社か、または初めて顧問契約をする会社か? 後者と契約するコツはあるか?
4 顧問業務
Q19 顧問業務のうち、代表的な業務・相談分野とは?
Q20 顧問弁護士としての付加価値とは? 日頃のコミュニケーションのコツとは?
Q21 「何を相談すればよいかわからない」という顧問先が多いが、ニーズを掘り起こす工夫をしているか?
Q22 顧問料だけで対応する範囲とは?
Q23 顧問業務の収益において、顧問料が占める割合は?
5 仕事を集めるための他業とのかかわり
Q24 信用金庫とつながりをもつためには?
Q25 交通事故事件を受任するために、どのようなアプローチが考えられるか?
Q26 行政機関との付き合い方は? また、注意すべきことは?
Q27 各種団体(ロータリークラブ等)への入会方法は?
Q28 コンサルタント等、士業以外との連携はしているか?
6 他士業からの案件紹介
Q29 紹介が多いのはどの士業か?…
Q30 他士業との人脈のつくり方、仕事につながるアピール方法とは?
Q31 他士業からの紹介は、具体的にはどのような案件が多いか?
7 弁護士からの案件紹介
Q32 地方開業の場合、会務参加で経営上のメリットは得られるのか?
Q33 他の弁護士が嫌がる仕事の下請けを狙っているが、どのように上の期の弁護士にアピールするとよいか?
Q34 前事務所からの紹介はどの程度あるか?
8 広告宣伝と効果
Q35 広告宣伝の内容・媒体とその費用対効果は?
Q36 広告媒体によって、仕事の種類・依頼者のキャラクター・受任につながる割合に違いはあるのか?
9 ウェブ上の広告宣伝
Q37 ウェブ上の広告宣伝のコツとは? 作成の費用などは?
Q38 ホームページからの集客を経営戦略上どのように位置付けているか? 地元の方、土日相談の希望は多いか?…
Q39 ホームページを作成しない場合、その理由は?
Q40 ホームページにて、相場よりも安価な弁護士費用をうたうこと(例えば「法律相談料10分1,000円」など)は、集客に有効か? 収益は上がるのか?
Q41 ホームページ経由の相談者はあまり筋がよくないと聞いたことがあるが、実際はどうか?
Q42 ホームページ作成業者をどのように探したか?
Q43 SNS・ブログ等は集客に役立つか?その他手法の広告宣伝
Q44 駅の看板に広告を出すことの効果はどの程度か?
Q45 セミナーの講師、書籍の執筆等は集客につながるか?
第4章 独立開業後の不安 ──事務所の経営・運営
1 売上げと事務所経営
Q01 開業時から現在まで、売上げはどう変化し、その変化にどのように対応したか?
Q02 ランニングコストに対応するため、固定収入は非常に重要だと思うが、新規の顧客から信用を獲得するための工夫とは?
Q03 イソ弁時代に個人事件がないと苦しいが、個人事件がない状態で独立すると、経営が軌道に乗るまでどのくらいかかるか?
Q04 生活に必要な額の売上げ達成にどの程度の期間がかかったか?
Q05 売上げとの関係で、国選・法テラスをどのようにとらえているか?
Q06 報酬のとり方・平均単価について意識しているポイントは何か? 開業後すぐ高い報酬を設定すると仕事がとれないのではないか?
Q07 報酬基準は日弁連の旧報酬基準を踏襲しているか? 平均単価と事件数のバランスはどうか? 単価を上げるためにどのような戦略があるか?
Q08 利益率のよい事件・悪い事件の保有割合で、事務所経営の点から、気を付けるべきことはあるか?
Q09 紹介による場合に値下げを検討するか?
2 事務所の経営形態
Q10 事務所を法人化しているか?
Q11 2か所に事務所を設けた理由は? 経費面ではどうか?
Q12 複数の地域に事務所がある場合、経営方針を決める会議はどのように行うか?
Q13 パートナーを選ぶ基準とは?
Q14 同期2人での共同経営でよい点・悪い点は何か?
Q15 共同経営の場合、経費の分担(または負担)はどのように考えるべきか?
Q16 他の事務所と合流しようと考えたことはあるか?
3 事務所内の業務管理
Q17 顧客情報や事件の進捗状況等の共有・管理はどのように行っているか?
Q18 業務上、IT関係(スケジュール管理、書面作成、クラウド利用等)で活用しているものは何か?
Q19 弁護士が複数いる事務所で、ホームページ経由で依頼が来たら、どのように受任者を決めているのか?
4 経営者としての業務
Q20 経営・営業・雑務にどの程度の時間・労力をとられるか?
Q21 開業して生じた雑務とは具体的に何か?
5 事務所経営の経理・経費関係
Q22 事務所の税務は税理士にお願いしているか? 経理は事務局にお願いしているか?
Q23 パートナーが増えた際の理想的な経費分担は?
Q24 具体的な固定費額は?
Q25 税金や社会保険料について配慮していることはあるか?
Q26 事務所開設後に気づいた思わぬ出費等はあったか?
Q27 経費を下げるための工夫をしているか?…
Q28 人件費のために借入れをしている弁護士をどう思うか?
6 事務局の雇用・業務関係
Q29 事務局の採用方法は?
Q30 事務局の育成方法は?
Q31 できるだけ事務局に任せるという姿勢をどう思うか?
Q32 破産の事務処理は、事務局に任せているか?
Q33 事務局の社会保険について教えてほしい。
Q34 「事務員作業の機械化」の具体例について教えてほしい。
Q35 事務局なしの1人事務所の場合、気を付けた方がよいこととは?
Q36 事務所内の人間関係維持のコツは?
7 ノキ弁・イソ弁の雇用
Q37 ノキ弁の採用条件の相場とは?
Q38 イソ弁を雇うタイミングとは? 給与の決め方は?
8 事務所のセキュリティ
Q39 電話代行、秘書代行サービスと守秘義務について教えてほしい。
Q40 パソコンのセキュリティ対策について教えてほしい。
第5章 独立開業して思うこと
1 独立して思ったこと、経験したこと
Q01 独立開業して、一番ツライと思った出来事は何か?
Q02 独立して早期につまずいたこと、後悔したことはあるか?
Q03 特に早期独立者が失敗しやすいことは何か?
Q04 仕事・営業以外で大変なことは?
Q05 独立当初の予想と大きく違っていたことは?
Q06 今後の事務所の目標は何か?
Q07 事務所の人員数と事務所の広さの兼ね合いをどう考えるか?
Q08 独立の失敗例を教えてほしい。
Q09 開業して一番の喜びは何か?
2 独立してからの弁護士業務
Q10 独立直前・直後の仕事量の変化について知りたい。
Q11 薄利多売には限界があるとのことだが、事件をどのように取捨選択しているか?
Q12 現在の受任数は? 適切な事件数とは?
Q13 今後はどのような事件を扱っていきたいか?
Q14 今まで経験のない内容の仕事が来た際の対応とは?
Q15 自身に知識がない分野で、単純に処理方針が決まらない事件の相談があった場合はどうするのか?
Q16 単独経営で、業務に困ったときはどうするのか?
3 弁護士としてのスキル
Q17 専門性を高める方法は? 専門分野をもった・もたなかった理由は?
Q18 クイックレスポンスと事件数増の両立をどのように実現するか?
Q19 危険性や問題のある依頼者、クレーマー的な依頼者からの仕事は受けているか?
Q20 やっかいな依頼者との距離のとり方について心がけていることはあるか?
Q21 弁護士として、独立しなければ伸びなかったであろうポイントとは?
Q22 独立後、勉強の時間をどのように確保しているか?
Q23 知識の総量を増やす、面談・交渉・文書作成の技術を向上させるために、具体的にどのような努力をしているのか?
4 ワーク・ライフ・バランス
Q24 週、どのくらい飲みに行くか?
Q25 独立開業した後、家族との時間は増えたか?
Q26 手持ち時間はどのくらいあるか?
Q27 メンタル面など、健康面で気を付けていることはあるか?
Q28 仕事をやめる時期をどう考えているか?
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