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スキルアップのための企業法務のセオリー 実務の基礎とルールを学ぶ

定価

定価

2,640 (本体:2,400円)  

編著者名

瀧川 英雄 著

  • 単行本
  • 企業法務
ISBN 978-4-474-06415-7
発刊年月日 2018-07-12
判型 A5判/C2032
ページ数 240
巻数/略称 /スキルアップ法務
商品コード 064154

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商品概要

本書は、日々の企業法務の業務を一般化し、実務に即して理解を深められるように、企業法務担当者の心構え、業務遂行のためのスキル習得、典型的な法務案件を適切に処理するためのルール、という3つのステップに分けて解説を行う構成としている。

目次

はじめに
本書の構成

第1部 企業法務担当者の心構え

第1章仕事を始める前に
1―法務担当者に必要な心構え
(1)頭を使って答を出す/(2)木を見て森も見る/(3)クライアントの一手先を読む
2―法務担当者に求められる資質とスキル
3―法務担当者としての成長の方程式

第2章企業法務の時代
1―ビジネスのグローバル化で高まる法務へのニーズ
(1)グローバル化と法務業務への影響/(2)第1段階:アメリカ化/(3)第2段階:新興国の台頭と多極化/(4)第3段階:不安定化とIT化
2―リーガルリスク・ジャングルの時代
(1)法環境のアメリカ化とリーガルリスク/(2)多極化するリーガルリスク/(3)リーガルリスク・ジャングルの時代
3―プレーヤーかつナビゲーター

第3章企業の中の法務
1―自分が働く会社を知る
(1)商品・サービス/(2)顧客・競合/(3)組織・部門/(4)収益構造
2―会社で働く人を知る
3―ビジネスの現場で使える「答」を出す
(1)法務に何を求めているのか/(2)具体的な「答」とは/(3)「答」を出すためには

第2部 企業法務遂行スキル

第1章企業法務の業務プロセス
1―法務業務(個別案件対応)の一般的な流れ
(1)相談内容の理解/(2)調査・検討/(3)回答案の作成・アウトプット(4)クライアントのアクション
2―法務業務遂行における自問自答
3―ゴールから逆算する仕事の仕方
(1)クライアントの目的・目標を逆にたどる/(2)クライアントの目的・目標を明確にする意味/(3)目標・目的の明確化の難しさ/(4)自分のやっている仕事を客観視する
4―参考事例:秘密保持契約

第2章依頼者からのヒアリングから業務の開始まで
1―法務業務のスタートはヒアリングから
2―何を聞き出すのか
(1)取引内容(発生した問題の内容)/(2)依頼内容
3―聞き出したことをどう使うのか
4―アウトプットのイメージにつなげる

第3章契約審査業務の実務手順
1―契約書は取引当事者間の法律
2―契約審査業務のフロー
(1)第1フェーズ:案件の把握とビジュアライズ/(2)第2フェーズ:問題点の抽出と解決/【参考】契約書案への赤ペン入れ作業例/(3)第3フェーズ:契約書の修正/(4)第4フェーズ:依頼者への回答
3―契約書のルール
(1)契約書作成時の注意事項/(2)契約書特有の言い回し

第4章ビジネス文書(文書回答)の書き方
1―ビジネス文書の鉄則
(1)法務の業務とビジネス文書/(2)【鉄則 ①】読み手に「解読」を強いてはならない/(3)【鉄則 ②】目的に合った文書を作成しなければならない/(4)鉄則を守るための基本精神
2―ビジネス文書の具体的な組み立て
(1)ビジネス文書組み立ての考え方/(2)伝えたいことをどのように構成するか/(3)構成したことをどのように表現するのか/(4)読み手の立場に立つ/(5)読みやすく、わかりやすくするための工夫
3―類型別文書作成のポイント
(1)法務回答文書/(2)依頼文書/(3)報告書/(4)議事録/(5)法的主張文書
4―法務担当者にとっての文書作成

第5章リーガルリサーチ
1―リーガルリサーチとは
2―リーガルリサーチが必要な場面
3―リーガルリサーチの方法論
(1)リーガルリサーチに使うメディア・情報源/(2)リーガルリサーチのプロセス/(3)あたりをつける段階/(4)詳細調査
4―他のリーガルリサーチの場面
(1)法改正への対応/(2)他社事例の調査

第6章ミーティング・マネジメント
1―ミーティングの場面
2―ミーティングの準備
(1)ミーティング参加者としての準備/(2)ミーティング主催者としての準備
3―ミーティング中の心得
(1)ミーティングの冒頭/(2)ミーティングで「聞く」心得/(3)ミーティングで「話す」心得/(4)ミーティングの締め
4―ミーティングのバリエーション
(1)アイディア出し(ブレインストーミング)/(2)電話会議/(3)弁護士など社外の人も交えた会議/(4)上司と一緒に出席する場合

第7章交 渉
1―交渉概論
(1)交渉とは/(2)BATNA とは/(3)交渉の基本スタンス
2―協調型交渉― 4 つのステップ
(1)問題を特定する/(2)問題を十分に理解する/(3)解決の選択肢を設定する/(4)解決案を評価・選択する
3―対立型交渉
(1)対立型交渉とは/(2)対立型交渉の基本スタンス/(3)3つの戦略/(4)2つのキーポイント
4―契約交渉
(1)契約交渉とは/(2)契約交渉の特徴/(3)契約交渉の準備/(4)契約交渉における戦術/(5)契約交渉の具体的スタイル/(6)契約交渉(ミーティング)の締め

第8章弁護士の活用
1―法律事務所を知る
(1)企業法務に関連する外部専門家/(2)法律事務所の組織/(3)弁護士の報酬体系/(4)最近の日本の弁護士事情
2―弁護士を活用する
(1)Why:なぜ弁護士に相談するのか/(2)Who:どの弁護士に依頼するか/(3)What:何を依頼するのか/(4)How:どのように相談するか/(5)外国の弁護士の活用
3―企業法務と弁護士
(1)企業法務の役割/(2)弁護士をうまく活用するには

第3部 典型的な法務案件のセオリー

第1章売買契約
1―売買契約とは
(1)契約とは何か/(2)なぜ契約書を締結するのか/(3)売買契約書の基本的な構成/(4)売買契約というゲーム
2―代理店契約
(1)メーカーから見れば/(2)代理店から見れば/(3)代理店政策:クローズvsオープン
3―OEM 売買契約
(1)典型的なOEM 取引の特徴/(2)相手方ブランドでの供給/(3)カスタマイズとコスト負担/(4)「まとまった数量の取引」に付帯する取引条件/(5)商品の安定供給の確保
4―取引基本契約
(1)取引基本契約書が締結される場面/(2)取引基本契約書の特徴/(3)買い手の意図・目的/(4)売り手から見た取引基本契約
5―価格を巡る交渉と契約条項
6―取引リスクのアロケーション

第2章 開発委託契約
1―開発委託契約とは
2―開発委託契約というゲーム
(1)委託者の立場/(2)受託者の立場/(3)両者の立場から読み取れること
3―対価と横展開のトレードオフ
4―開発遅延・不能リスクへの対応

第3章 システム開発契約
1―システム開発契約とは
2―業務用システム開発契約というゲーム
(1)開発プロセス/(2)対象システム/(3)既存システムとの関係/(4)継続使用の必要性
3―システム開発のプロセスと契約
4―請負と準委任
5―契約上の主な論点

第4章品質クレーム紛争
1―紛争解決のフレームワーク
2―品質クレーム紛争とは
3―品質クレーム紛争というゲーム
(1)基本構造/(2)売り手の立場/(3)買い手の立場/(4)ゲームの構図
4―責任論
(1)事実関係の調査/(2)法律論の調査/(3)勝算の評価
5―賠償の範囲・金額
(1)賠償する範囲/(2)賠償金額の算定
6―支払方法・最終合意
(1)支払方法/(2)最終的な合意方法

第5章訴 訟
1―話し合い解決か訴訟か
2―民事訴訟というゲーム
(1)基本構造/(2)損害賠償請求の3要素/(3)ゲームの構図
3―ストーリー作り
4―証拠を見つけて争う

第6章株主総会
1―株主総会とは
2―株主総会と法務の仕事
3―株主総会というゲーム 210
(1)株主総会前日まで/(2)株主総会当日/(3)株主総会終了後
4―株式会社への規制
5―主な決議事項と5 階建て構造

第7章国際法務の基礎(主に新興国進出に関する法務問題)
1―国際法務というゲーム
2―国際契約の特徴
(1)国をまたがる取引/(2)言語・文化の違い/(3)国による法律の違い
3―社員の競合化リスク
(1)社員の競合化リスクの構図/(2)社員の競合化と法律問題
4―外資への規制
(1)法制度・行政システム進化論/(2)外資への規制と優遇のジレンマ/(3) 外資への規制の形態
5―贈収賄リスク
(1)贈収賄の構図/(2)贈収賄への法規制/(3)贈収賄リスクの防止策

図表一覧

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商品の特色

(1) 現役法務部門責任者が、法務業務を「ゲーム」になぞらえ、法律面からではなく実務面からレクチャー。

(2) 契約審査業務からミーティングの在り方まで、法務部の日々の業務シーンにおける仕事の“肝”となる企業法務遂行スキルを丁寧に解説。

(3) 売買契約、品質クレーム紛争等、典型的な法務案件にフォーカスして法務担当者が出すべき「答」と「解法」を体系化して収録。

(4) 著者自身が開発した研修ツールをフル活用して「企業法務」の業務を一般化。図解を多用した構成で、業務フローの俯瞰的な理解を可能にした、若手・中堅法務担当者はもちろん、OJT担当者や「一人法務」にも使える法務担当者のスキルアップツール。

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