自治体の不祥事対応に焦点を当て、自治体の管理職に対して「いざという時の必須知識と心得」を伝授する「危機管理広報」の実践書
2,035円 (本体:1,850円)
ISBN |
978-4-474-06250-4 |
発刊年月日 |
2018-07-10
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判型 |
A5判/C0033 |
ページ数 |
188 |
巻数/略称 |
/自治体不祥事広報 |
商品コード |
062505
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自治体職員(管理職とその予備軍)向けに平易に解説された「自治体危機管理広報」のノウハウ書!「初期対応の原則」と「マスコミ対応」の2つの側面から、危機管理広報の基本知識とノウハウが習得できるよう、実践的事例を豊富に取り上げ解説。
はしがき
第Ⅰ章 自治体にとって最大の危機は「不祥事」である
まず、不祥事を起こす「3つの原因」を知ること?
1 リスクの「3つの分類と特徴」
2 自治体にとって、不祥事は最大の危機である
3 事例に学ぶ・不祥事を起こす3つの原因を知る
―意外に気がつきにくい原因がこれだ
事例 1 「多分、大丈夫だろう……」―甘い気持ちが不祥事を招く―
事例 2 「前からやっていることだから」―「前例」と「慣例」が不祥事を招く―
事例 3 「見ざる聞かざる言わざる」―この三猿主義が不祥事を招く―
第Ⅱ章 不祥事防止は難しくない
「知識」より大切な3つの「意識」?
1 「ちょっと変だな」「本当に大丈夫かな?」という意識
2 「誰かが見ている」「誰かに見られている」という意識
3 「自分を守るための危機管理だ」という意識
第Ⅲ章 リーダー・管理職としての平時の危機管理心得
1 部下の仕事に関心を示し、声をかけよ!
2 ABCの視点からマネジメントせよ!
3 360度の角度から、部下の仕事を見守れ!
4 「性悪説」の視点を持て!
5 職場に潜む「情報ブロック」と「報連相の形骸化」に気をつけよ!
6 「傾聴」を軽視するな!
7 職場のコミュニケーションを心がけよ!
第Ⅳ章 危機(不祥事)発生時の初期対応の基本心得
初期対応の適否が危機を拡大化、深刻化させる?
1 「一何の原則」と「30分ルール」で「第一報」させよ!
2 部下からの報告に「5W1H」を求めるな!
3 部下を叱るな。報告には「分かった」「ありがとう」を伝えよ!
4 公表の遅れで、マスコミの批判を招くな!
5 「自治体目線」ではなく、「社会的目線」で判断せよ!
6 「情報の共有化」を怠るな!
7 経験則だけで判断するな!
第Ⅴ章 こんなとき、あなたならどう対応する?
メディア対応の基本知識と心得?
1 「メラビアンの法則」を知る
2 記者の立場に立って想定質問を作成する
3 記者会見の目的を知る
4 問われるのは「見識」と「認識」である
5 メッセージ性の強い言葉で語れ
6 挑発的質問には「ブリッジ話法」で応答する
7 好意的な質問は見逃すな
8 記者会見の是非と個人情報
9 記者会見は1回で終了とは限らない
第Ⅵ章 危機発生時の広報とマニュアル
危機管理広報と広報マニュアルの基本知識?
1 情報共有の仕組みと公表の仕組みづくり
2 危機管理マニュアルのつくり方
3 マスコミ対応のスキルアップの訓練―メディアトレーニング―
第Ⅶ章 こんなとき、どう対応する?
危機発生時の対応力のスキルアップのためのノウハウ?
テーマ① イベント会場の下り階段で来場者がつまずき、市民数名が折り重なる事故が起きた
◇ 対応のポイント ◇
テーマ② 部下の誰かが、仲間の誹謗中傷や職場のマイナス情報をブログに書いていることが判明した
◇ 対応のポイント ◇
テーマ③ 国民健康保険課の職員が、DV被害者の住所を加害者に伝えてしまった
◇ 対応のポイント ◇
テーマ④ 「暴力団員に弱みを握られた部下Aが、取引金額を巧妙に詐取している」という内部告発の手紙が届いた
◇ 対応のポイント ◇
テーマ⑤
部下が紛失した重要資料を「拾った」という男から、脅しめいた電話があなたにかかって来た
◇ 対応のポイント ◇
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危機管理広報の中でも、職員の「不祥事」に焦点をあて、「記者会見本番をどう乗り切ればよいか」を示す。加えて、マスコミ対応などの実践例も紹介し、「模擬記者会見」の事例を紹介することで、職員が「構えずに読める」実践書。