自治体の文書管理担当者に、公文書を適正に管理するための体制を整備し、公文書管理法・公文書ガイドラインに基づいた誤りのない文書管理を行うための、弁護士から見た留意点・アドバイスを提供する。
ISBN |
978-4-474-06994-7 |
発刊年月日 |
2020-02-05
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判型 |
A5判/C0032 |
ページ数 |
360 |
巻数/略称 |
/ 未来の文書管理 |
商品コード |
069948
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2018年9月に行われた関東弁護士会連合会のシンポジウム「未来への記録─自治体の公文書管理の現場から」の報告書を再編整理・加筆補正し、さらに、本シンポジウム以降の直近の各自治体の取組みの例を加えた、自治体文書管理担当者のための文書管理の“手引書”。
はしがき
第1部 文書管理のいま──2018年シンポジウムの概要
シンポジウム冒頭挨拶とその後の公文書管理……………………………………三宅 弘
第1章 日本の公文書管理について:福田康夫元総理へのインタビュー
第2章 自治体公文書管理の現場から
1 自治体公文書管理の調査から見た提言……………………………………小林育美
2 審査会答申から見た公文書管理の問題点…………………………………高橋涼子
3 制定された公文書管理条例の検討…………………………………………齋藤 裕
4 公文書管理条例を制定していない自治体の現状と課題…………吉村薫・清水勉
5 電子公文書・デジタルアーカイブの未来…………………………………吉澤宏治
6 公文書管理の制度的・人的な担保措置……………………………………川野智弘
第3章 自治体の公文書管理の課題:平成30年度関東弁護士会連合会
シンポジウムから
1 冒頭報告:自治体における公文書管理の現状と課題……………………早川和宏
2 報告1:戸田市の公文書管理の実情………………………………………榎本好伸
3 報告2:神奈川県立公文書管理館の概要…………………………………寶田陽子
4 パネルディスカッション:自治体における公文書管理の現状と課題
……………………………………………………………………大島義則/榎本好伸
寶田陽子/早川和宏
5 シンポジウムを終えて………………………………………………………大島義則
第4章 公文書管理に係る調査から
1 情報公開審査会委員の経験から見た公文書管理の問題点………………森田 明
2 公文書管理の現場を訪ねて…………………………………………………清水 勉
3 関弁連定期大会で採択された宣言の紹介…………………………………二関辰郎
第2部 文書管理のみらい──報告書(「未来への記録──自治体の公文書管理の現場から」)の概要
第1章 審査会答申から見た公文書管理の問題点
1 はじめに
2 文書管理の物理的な作成・取得について
3 行政文書として作成・取得したかについて
4 文書の管理に関する問題
5 文書の廃棄に関する問題
6 改善の方策
第2章 制定された公文書管理条例の検討
1 はじめに
2 条例制定の経過
3 条例の内容について
4 条例制定のメリット・デメリット
5 特徴的自治体の紹介
第3章 公文書管理条例を制定していない自治体の現状と課題
1 はじめに
2 アンケート分析
第4章 電子公文書・デジタルアーカイブの未来
1 はじめに
2 現用公文書の電子化
3 自治体公文書の電子化の現状
4 自治体公文書の電子化の利点
5 自治体公文書の電子化を阻む壁
6 提 言
第5章 公文書管理の制度的・人的な担保措置
1 総論──公文書管理法制をより実効的なものとするために
2 制度的な担保
3 提 言
終 章 提 言
資料1 公文書管理に関する情報公開審査会等の答申100選
資料2 自治体公文書訪問報告書
大会宣言
平成30年度シンポジウム委員会委員名簿
▼もっと見る
・自治体における文書管理の体制・手法に関する実態調査を元に、文書管理の現状と問題点を明らかにする。
・文書管理と表裏の関係にある自治体の情報公開についての情報公開審査会の答申をつぶさに分析し、自治体の文書管理担当者がどのような体制・手法をとれば、不祥事等のリスクが生じることのない文書管理ができるかを示す。
・弁護士の視点から、現在の自治体現場における文書管理の体制・手法の不備、起こり得る不祥事等のリスクに対する備え、あわせて、電子公文書・デジタルアーカイブなど将来の新しい文書管理のあり方等について解説する。