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実証 自治体行政代執行の手法とその効果

違法建築物、ごみ屋敷、空家等の除去のための「行政代執行」の手法と効果がわかる、職員のための手引書

在庫あり

定価

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3,520 (本体:3,200円) 在庫あり

編著者名

宇那木 正寛 著

  • 単行本
  • 自治・行政
ISBN 978-4-474-07787-4
発刊年月日 2022-05-11
判型 A5判/C0032
ページ数 320
巻数/略称 /自治行政代執行
商品コード 077875

商品概要

行政庁の権限、行政代執行費用の法的根拠など、従来あまり検討が行われてこなかった行政代執行の法的論点を明らかにする。空家、ごみ屋敷等の典型的な行政代執行だけでなく、急傾斜地への住宅建築、船舶の河川・港湾への放置など、実例を基に分析する

目次

第1部 行政代執行の理論

 第1章 行政代執行法2条にいう「当該行政庁」の意義
  第1節 問題の所在
  第2節 「当該行政庁」の解釈をめぐる学説および行政実務
  第3節 命令発出権限と代執行権限を分離する立法例
  第4節 両説における具体的相違点
  第5節 法定代執行権限者説の合理性
  第6節 今後の課題
 第2章 行政代執行における執行対象(外)物件の保管等およびその費用徴収の法的根拠
  第1節 行政代執行法の課題
  第2節 執行対象外物件の保管
  第3節 執行対象物件の保管
  第4節 執行対象(外)物件の保管プロセス
  第5節 代執行費用の範囲とその徴収
  第6節 相当期間内に引き取られない保管物件への対応
  第7節 相続財産管理制度を利用した執行対象(外)物件の保管、処分等
  第8節 総 括
  第9節 今後の課題
 第3章 道路機能障害とその回復手法──民事手法の優位的領域の発見
  第1節 問題の所在
  第2節 具体的事例
  第3節 義務履行強制の体系
  第4節 行政手法による原状回復
  第5節 民事手法による原状回復等
  第6節 不当要求者等への対応等
  第7節 民事手法の優位的領域の発見
  第8節 おわりに

第2部 行政代執行の実務と課題
 第4章 急傾斜地法による緊急代執行の課題
  第1節 問題の所在
  第2節 法律の概要
  第3節 事例の概要
  第4節 執行過程における組織対応
  第5節 代執行機能不全原因
  第6節 本件事案から抽出される知見およびノウハウと今後の課題
 第5章 廃掃法に基づく行政代執行の課題
  第1節 問題の所在
  第2節 不適正処理等に対する代執行制度の概要
  第3節 産業廃棄物不法投棄等原状回復支援事業
  第4節 事例の概要
  第5節 岡山市における産業廃棄物行政の執行体制
  第6節 本件代執行から導出されるノウハウと問題点
  第7節 今後の課題
 第6章 水域管理三法による通常代執行の課題
  第1節 問題の所在
  第2節 水域管理三法による放置船舶等の撤去
  第3節 水域管理三法による代執行の事例
  第4節 撤去した放置船舶等の保管義務の有無および保管費用徴収の法的根拠
  第5節 相当期間内に引取りがされない放置船舶等に対する最終処分スキーム
  第6節 課題の解決に向けて
 第7章 港湾法に基づく略式代執行の課題
  第1節 問題の所在
  第2節 放置船舶撤去に対する略式代執行のスキーム
  第3節 神戸市みなと総局神戸港管理事務所の事例
  第4節 神戸市の事例からみた略式代執行の課題
  第5節 総 括
 第8章 土地収用法による行政代執行の課題
  第1節 問題の所在
  第2節 土地引渡システムの概要
  第3節 事例の概要
  第4節 裁判所の判断
  第5節 移転対象物件の保管義務に関する従来の学説および裁判例
  第6節 福岡高裁判決に対する評価
  第7節 結 論
 第9章 都市計画法による行政代執行の課題
  第1節 問題の所在
  第2節 事例の概要
  第3節 「著しく公益に反する」の判断
  第4節 執行対象外物件の搬出と保管
  第5節 占有者の退去等
  第6節 代執行費用の徴収と民事保全手続
  第7節 義務違反と刑事告発
  第8節 積極的対応に向けて
 第10章 空家法による行政代執行の課題
  第1節 問題の所在
  第2節 柏崎市の事例
  第3節 板橋区の事例
  第4節 緊急安全措置
  第5節 総 括
 第11章 空家等除却代執行における残置物件等への対応と改正ガイドライン
  第1節 問題の所在
  第2節 残置物件等への対応と改正ガイドライン
  第3節 熊本市の略式代執行に対する評価
  第4節 総 括
 第12章 ごみ屋敷対策条例による行政代執行の課題(1)
  第1節 問題の所在
  第2節 横須賀市条例の制定経緯とその概要
  第3節 他の条例との比較
  第4節 横須賀市の事例
  第5節 横須賀市の事例からみたごみ屋敷対策条例による代執行の課題
  第6節 今後の課題
 第13章 ごみ屋敷対策条例による行政代執行の課題(2)
  第1節 問題の所在
  第2節 蒲郡市条例の概要
  第3節 事例の概要
  第4節 蒲郡市の代執行に対する評価
  第5節 予防的対応の重要性
  第6節 今後の課題

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商品の特色

・自治体の喫緊の課題である“空家”や“ごみ屋敷”問題解決の最終手段である「行政代執行」について、その意義、法的根拠、手法と効果、課題について、著者の独自の調査により、実証的に分析した点。
・空家以外でも、急傾斜地など危険個所での住宅建築、産業廃棄物の不法投棄、小型船舶の放置等、行政代執行を自治体の最終手段として活用する典型的な場面をほぼ取り上げながら、実証的に分析した点。

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