児童虐待事案について、弁護士が早期に発見しなければならない場面と解決方法、国・地方自治体の責務、関係機関との連携の取り方など弁護士に必要な知識・直面する法的課題全般を解説した唯一の書!
3,850円 (本体:3,500円)
ISBN |
978-4-474-07908-3 |
発刊年月日 |
2024-01-30
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判型 |
A5判/C2032 |
ページ数 |
244 |
巻数/略称 |
/児童虐待弁護 |
商品コード |
079087
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子どもの人格の尊厳を守るための児童虐待の予防・早期発見・通告などの国・地方自治体の責務を解説するとともに、弁護士が法的な側面から児童虐待問題に向き合えるよう、法制度の状況、さらに弁護士としてできること・できないことを理解できるようにした解説書!
はしがき
凡 例
第1章 児童虐待の重要な概念
1 児童虐待防止法の目的
(1)児童虐待防止法の沿革
(2)児童虐待相談対応件数
(3)児童虐待防止法の目的
2 児童虐待の定義に含まれるもの
(1)身体的虐待
(2)性的虐待
(3)ネグレクト
(4)心理的虐待
(5)法的な視点から〜児童虐待の再定義の必要性
3 児童虐待の定義に含まれないもの
(1)経済的搾取
(2)消費者被害
(3)セルフ・ネグレクト
(4)法的な視点から
第2章 国・自治体の責務を知っておく
1 児童虐待の予防
(1)児童虐待防止法の性格
(2)児童虐待の予防措置
(3)法的な視点から
2 児童虐待の早期発見
(1)国・地方自治体の責務としての早期発見
(2)医師・歯科医師にとっての児童虐待のサイン
(3)学校の教職員にとっての児童虐待のサイン
(4)保育者にとっての児童虐待のサイン
(5)法的な視点から
3 児童虐待の通告
(1)通告の方法
(2)通告後の対応
(3)通告後の連携
(4)法的な視点から
第3章 強制措置から親子関係再統合へ
1 一時保護のあり方
(1)一時保護の要件
(2)一時保護の手続
(3)法的な視点から
2 面会等の制限
(1)面会等の制限の要件
(2)面会等の制限の手続
(3)法的な視点から
3 接近禁止命令
(1)接近禁止命令の要件
(2)接近禁止命令の手続
(3)法的な視点から
4 被虐待児童等への支援
(1)診断と判定
(2)被虐待児童等への支援
(3)法的な視点から
5 家庭の親子関係再統合
(1)親子関係の再統合
(2)家庭復帰に向けての支援
(3)法的な視点から
第4章 児童虐待と親権の関係
1 親権における“しつけ”
(1)親権とは
(2)しつけと虐待
(3)体罰と虐待
2 親権と懲戒権
(1)親権と懲戒権規定
(2)懲戒権規定の沿革
(3)懲戒権規定の削除
3 児童虐待と親権喪失・停止
(1)児童虐待と親権喪失
(2)児童虐待と親権停止
(3)司法統計による親権喪失・親権停止・管理権喪失の審判
第5章 児童虐待と弁護士業務
1 弁護士業務と児童虐待
(1)弁護士が公的役割で児童虐待に出合うとき
(2)弁護士が日常業務で児童虐待に出合うとき
(3)弁護士が児童虐待に出合ったら
2 児童に対する施設内虐待
(1)施設内虐待法制の歴史
(2)施設内児童虐待に対する法規制
(3)児童の施設内虐待に出合ったら
3 児童虐待における弁護士の役割
(1)「子ども虐待対応の手引き」における連携
(2)弁護士にできること
(3)弁護士にできないこと・連携の重要性
事項索引
判例索引
著者紹介
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〇児童虐待事案の前段階となる早期発見場面や通報場面から法的解決を進めるうえで理解しておかなければならない国・地方自治体の責務、関係機関との連携方法を解説!
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