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実践例にみる公会計―公認会計士が指南する仕組み作りと体制整備

定価

定価

2,640 (本体:2,400円)  

編著者名

山本 享兵 著

  • 単行本
  • 自治・行政
ISBN 978-4-474-06448-5
発刊年月日 2018-09-19
判型 A5判/C2031
ページ数 240
巻数/略称 /実践公会計
商品コード 064485

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商品概要

公会計業務と従来の財務会計・財産管理業務を統合し、公会計に対する全庁職員と議員の理解を得ることによって、公会計担当職員が財務書類を今後も継続して更新していく方法を指南する。

目次

刊行に寄せて ~和光市に公認会計士を採用した理由と効果~   
和光市長 松本武洋

第1章 どうして公会計担当の自治体職員を志望したのか
1 .どうして公会計担当の自治体職員を志望したのか 
2 .新公会計制度とは 
3 .新公会計制度に取り組む意義   
4 .和光市について 
5 .全国の自治体職員の誰しもが真似をできる仕組みと体制を作る 

第2章 和光市入庁から「予算仕訳」の仕組みの構築まで
1 .まずは職員の方々の信頼を獲得すること   
2 .トップダウンではなくボトムアップ   
3 .予算仕訳の必要性   
コラム 予算仕訳というコトバを思いついた夜   
4 .予算仕訳の導入プロセス   
コラム 予算仕訳のためのヒアリングは予算査定にも役立つ   
5 .予算仕訳の具体的な内容   
コラム 建物附属設備をしっかり計上することの大切さ   
コラム 繰延資産の計上について   
6 .固定資産台帳に登録する予算科目 
7 .予算仕訳によって資産管理のあり方がどのように変わるのか   
コラム 予算流用と予算仕訳 
8 .支出に関連しない資産の増減の把握 

第3章 職員・議員が簿記に興味を示した「付箋紙仕訳ゲーム」
1 .愛媛県砥部町が開発した「付箋紙仕訳ゲーム」との出会い
コラム Facebook グループ「公会計をもっと身近に」
2 .付箋紙仕訳ゲームの基本ルール 
3 .仕訳の演習
4 .付箋紙の貼り替え 
5 .固定資産台帳登録演習 
6 .やはり肝は歳出を資産と費用に分けること 
7 .職員向けの簿記教育 
8 .議員向け研修会 
9 .付箋紙仕訳ゲーム実施のすすめ 
コラム 資産情報を更新できないという永遠の悩みを公会計で解決

第4章 公共施設マネジメントに役立つ固定資産台帳の整備と正本化の取り組み
1 .固定資産台帳の整備をどのように進めたか 
2 .固定資産台帳整備に向けた予備調査アンケートの実施 
3 .固定資産台帳整備・運用方針の策定 
4 .固定資産台帳の正確性・網羅性確保のための既存台帳の精査   
5 .固定資産台帳の正本化の取り組み
コラム IT 全般統制とIT 業務処理統制 
6 .利活用しやすい固定資産台帳にするための工夫 
コラム 地方公会計標準ソフトウェアの活用機能について
7 .その他の固定資産台帳整備時の留意事項
コラム 会計方針について
8 .固定資産台帳の更新実務
コラム 日々仕訳について
9 .財務書類の作成と固定資産台帳の公表 
コラム 資金収支仕訳について

第5章 公会計対応を機とした議会の決算審査資料の改革
1 .取り組みの背景 
2 .そもそも決算審査では何を審査するべきなのか
3 .決算審査事項別の審査方法 
4 .決算審査資料の見直し 
5 .監査委員監査用資料の見直し
6 .翌年度予算への反映の方法論   
7 .財務書類の作成時期について

第6章 公会計以外の業務改善
1 .内部統制の専門性で業務改善を実施 
2 .決裁事務の簡素化 
3 .土地開発公社の見直し 
4 .行政評価・実施計画策定と予算編成との役割分担の見直し 
5 .予算編成方針の策定事務の廃止 
6 .総合振興計画審議会委員としての外部評価制度の見直し 
7 .指定管理者選定委員として財務分析手法を整理 
8 .予算執行計画書の見直し 
9 .市債管理基金の見直し 
10.財政調整基金の繰替運用の見直し
11.財政関連のホームページのリニューアル 
12.公共施設に関する予算ヒアリングへの資産戦略課の参加 
13.財産規則の再整理 
14.財政課の日常業務の改善
コラム 地方自治体を応援するメディア「HOLG」 

第7章 財政の理解を深める管理職研修SIM2030 の実施
1 .SIM2030 の開催の意図   
2 .SIM2030 とはどのようなものなのか 
3 .ゲームを通じて財政状況のリアルを学んでほしかった 
4 .ゲームを通じて財政制度を学んでほしかった 
5 .ゲームを通じて将来のことを考えてほしかった 
6 .SIM2030 のすすめ 

第8章 知って得する会計リテラシーの紹介
1 .法人形態によって異なる決算書名 
2 .決算書の入手の仕方 
3 .営業損益や経常損益の位置づけ 
4 .非営利法人の事業目的別の内訳情報 
5 .公益法人会計の特定資産について 
6 .資本構成分析 
7 .危険な財務状態の兆しの察知の仕方 
8 .基本的な財務分析指標 
9 .財務分析の基本 
10.税法マメ知識   
11.誤解しやすい会計用語   
12.連結経営的な視点 
13.複式簿記的思考を持つ 

第9章 今後の公会計の活用に向けた提言
1 .公会計情報はどのような場面で活用することができるか 
2 .「公会計情報は何の役に立つのか?」という疑問の本当の背景 
3 .公会計の取り組みに対する負担感をまずは下げる 
4 .「作る」公会計にしっかり取り組むことが公会計活用のポイント 
5 .地方公会計の活用の促進に関する研究会報告書について 
6 .公会計の取り組みは100 年の計 
コラム 独自の財政指標を考えてみる 
7 .財務書類の各科目から課題を洗い出す 
8 .管理会計の視点を持つ   
9 .公会計の活用について模範を示し続けていきたい 

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商品の特色

 ●序章及び第1章では、公会計改革を目的として、公認会計士が自治体任期付職員に採用された意図と経緯を説明しつつ、公会計担当者が負担に感じている課題を明らかにする。

●第2章及び第3章では、公会計の取組みが和光市の職員・議員に受け入れられる鍵となった「予算仕訳」の仕組みの構築について説明する。

●第4章では、公会計改革の難題となっている固定資産台帳の更新業務について、「固定資産台帳の正本化」による二重業務の解消を提案する。

●第5章・第6章では、公会計改革を実現することによって、他の財務会計業務を効率化できることを実証する。

●第7章・第8章では公認会計士の目から見て自治体職員が持つべき会計知識を伝授し、第9章で公会計の成果物の活用の仕方について提言する。

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