政官関係・官僚制を徹底分析した村松政治行政学研究の集大成
4,400円 (本体:4,000円)
ISBN |
978-4-474-06485-0 |
発刊年月日 |
2018-12-25
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判型 |
A5判/C0031 |
ページ数 |
336 |
巻数/略称 |
/政と官の五十年 |
商品コード |
064857
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2017年に行政学・地方自治論の分野から文化功労者として顕彰された村松岐夫氏が、これまでに発表にした政官関係・官僚制研究論文を選りすぐってまとめた村松研究の集大成である論文集。
序章 行政神話の解読
1 はじめに
2 行政と執行
3 戦後政治過程
4 新自由主義と首相リーダーシップ
第1部 政治行政過程の実証的研究
第1章 政治的多元主義と行政官僚制
1 行政官僚制と政党 017
2 行政官僚制と利益団体 026
第2 章 立法過程と政党・圧力団体・官僚の関係
1 はじめに
2「国会事前手続」の成立
3 圧力団体と立法過程
4 国会審議
5 国会議員の役割認知
6 質疑応答(要旨)
第3 章 通信行政と産業政策
1 はじめに
2 電気通信政策に関する決定過程
3 郵政省――行政主体
4 行政指導と市場の論理
5 むすび
第4 章 圧力団体の政治行動――政党か行政か
1 はじめに
2 前回(1981年)調査結果と今回(1993~94年)調査結果の比較
3 本稿の構成
4 団体の活動――政党か行政か
5 むすび
第2 部 中央地方関係と政官関係
第5 章 地方自治理論のもう一つの可能性――諸学説の傾向分析を通して
1 はじめに
2 政治学(主として行政学)の地方自治論
3 公法学の地方自治論
4 諸学説への評価
5 地域政治の勃興
6 むすび
第6 章 地方議会の主体性
1 制度の枠組み――地方議会の消極的解釈
2 議員の意識――地方議会の主体性の進展
3 現実――旧図式から新図式へ
第7 章 地方自治における二律背反――自律性と行政水準(または活動量)のトレード・オフ
1 はじめに
2 地方自治の現実化のために
3 本当にジレンマか
4 市民の態度
5 中央政府側の態度について――むすびにかえて
第8 章 京都市政と行政
1 市長と行政組織
2 局長と諸アクター
3 職員組合
4 市長、議会官僚制、職員組合の相互関係
第9 章 地方分権化改革の成立構造
1 改革のはじまり
2 分権化改革の内容
3 改革の政治構造
4 成果への評価
5 分権化改革の理想と現実
第10章 市長の諸改革評価における対立軸
1 はじめに
2 市長の影響力
3 分権改革
4 市町村合併の効果
5 おわりに
第3部 行政責任と政官関係
第11章 カール・フリードリッヒ再読
1 行政責任論争
2 実態としての政官関係の描写
3 カール・フリードリッヒの理論的な問題提起
第4 部 研究の自立・研究者の自立
第12章 政治学者のサイクル
1 学問に指導はあるか
2 共同作業としての政治学
3 論文の書き方
4 好きな学者と先達――戦後政治学
5 初学者の出会う悩み
6 学会市民と徒弟時代
7 政治学の社会的な貢献
8 まず書き始めよ
9 共同研究――自発性と外発性
10 研究生活のイメージ
事項索引
▼もっと見る
○2017年文化功労者の著者が長年にわたって研究してきた政官関係・官僚制に関する論文を選りすぐってまとめた村松研究集大成の論文集。
○議員、政党、官僚、自治体、社会の諸団体等の政治的諸アクターの影響力をそれぞれ徹底分析。