業務でSNSを活用できる弁護士になる!利用におけるリスクを踏まえ、弁護士業務で積極的にSNSを活用できるようになるための一冊
3,190円 (本体:2,900円)
ISBN |
978-4-474-02185-3 |
発刊年月日 |
2025-01-08
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判型 |
A5判/C2024 |
ページ数 |
264 |
巻数/略称 |
/弁護士SNS改 |
商品コード |
021857
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利用時の初歩的な留意点、依頼者・相手方・自身の事務所の事務員らがSNSを利用する場合の弁護士業務への影響等について具体例を示して解説。守秘義務、弁護士職務規程違反や民事上の責任論に留まらず、問題直面時や予防のために採るべき行動がわかる一冊。
第1 弁護士がSNSを始めてみる
はじめに
1 SNSの前提知識
(1)各SNSの比較・用語
(2)アカウントの作成
ア 実名で利用するに当たっての留意点
イ 匿名での利用の場合
ウ アイコンや背景画像について
エ 関係規定等
2 SNSとブログ・HPの違い
3 SNSのメリット・活用法
COLUMN.1 Facebookの弁護士向けグループ例
COLUMN.2 オフ会とは
4 友達申請やフォロー相手の選択
(1)申請する・される場合に注意すること
(2)実際にやりとりをするに当たって
COLUMN.3 弁護士同士の居酒屋での会話
5 SNSを受任事件に利用するに当たって
第2 弁護士がSNSを私的な場面で利用する
1 プライベートな投稿
2 私的な投稿にまつわるトラブル
(1)名誉毀損
(2)プライバシー侵害
(3)肖像権侵害
(4)著作権侵害
3 その他の投稿、SNS独自機能の注意点
第3 弁護士がSNSを業務の場面で活用する
1 弁護士が負う守秘義務について
2 刑事事件に関する投稿
(1)進行中の事件について
(2)終了した事件について
3 民事事件・家事事件に関連する投稿
(1)相談・受任段階の事件について
(2)進行中の事件について
(3)終了した事件について
4 受任していない事項に関連する投稿
第4 SNSを利用しない弁護士もSNSを知っておく
1 法律事務所の事務員がSNSを利用するに当たって
2 司法修習生がSNSを利用するに当たって
第5 弁護士の情報管理
1 従前から指摘されている情報管理
2 インターネット時代の弁護士の情報管理
(1)事件記録の管理・情報の共有について
(2)メール・メーリングリストについて
裁判例紹介
1 文書作成者自身が投稿した文書の写真を、第三者がコメントを付して投稿した行為の著作権侵害性
2 法人による名誉毀損
3 XにYoutube動画を投稿した際の名誉毀損の成否
4 スクリーンショットを添付した投稿と著作権侵害の有無
5 未確定の訴訟事件に関する訴訟代理人弁護士のSNS 投稿による名誉毀損の成否
6 SNS 投稿による名誉毀損につき、投稿の一部は真実性の抗弁が認められ、一部は真実性の立証がないとされた事例
7 名誉毀損投稿をリツイートした者の賠償責任
8 ① Twitterの仕様上なされる画像のトリミング表示につき、画像の同一性保持権との関係で「やむを得ないと認められる改変」(著作権法20条2項4号)として、同一性保持権侵害に当たらないとされた事例
② イラストのトレース疑惑を追及するツイートについて、真実性の抗弁により名誉毀損が成立しないとした事例
9 地方議会の参考人に関する議員の投稿と公正な論評の法理
10 逮捕報道を転載して事実を適示したツイートの削除が認められた事例
11 プロフィール画像への第三者の写真の使用
12 記事を引用したツイート(ポスト)による名誉毀損 13 クチコミ投稿における名誉毀損の成否
14 リツイートにより添付画像がトリミング表示された結果、画像の氏名表示部分が見切れることが、画像の著作権者に対する氏名表示権侵害となるとされた事案
15 なりすましアカウントについてのログイン情報開示請求
16 ① 画像付きの元ツイートが画像の著作権者の公衆送信権を侵害しているとき、リツイートでこれを拡散することが直ちに公衆送信権侵害には当たらないとされた事例
② リツイートによる画像のトリミング表示が、画像の著作権者に対する同一性保持権侵害に当たるとされた事例
17 なりすましアカウントへの対応
▼もっと見る
○弁護士業務におけるSNSの活用術や注意点を具体的なケースを示して解説。
○SNS活用時における法令・規程違反、懲戒請求、依頼者の信頼毀損につながるリスクとその判断基準・回避方法についても示す。
○SNSに関する基本的な用語の説明や、依頼者・相手方側・自身の事務所の事務員らがSNSを利用する場合の弁護士業務への影響、交渉に役立てられるメリット等についても言及し、SNSを利用しない弁護士にも役立つ一冊。