CSRに取り組むことが中堅・中小企業を伸ばす道!いますぐ始められる実践法を指南します。
2,970円 (本体:2,700円)
ISBN |
978-4-474-05932-0 |
発刊年月日 |
2017-12-07
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判型 |
A5判/C2034 |
ページ数 |
240 |
巻数/略称 |
/中堅CSR実践 |
商品コード |
059329
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中堅・中小企業が、従業員、顧客、取引先に支持してもらえる会社になるために有効なCSRの捉え方と具体的な実践方法をわかりやすく解説。コンプライアンス違反が原因で危機に瀕した3つの会社の事例から、自社への応用のヒントを示すCSRの具体像をつかむ。
プロローグ 一夜にして奈落に落ちたある会社の物語
Case1 ある中堅旅行会社の場合 ~過労うつとなった社員への対応のまずさが招いた危機~
事件発覚! 新聞沙汰に/次々に明かされるブルーツーリストのひどすぎる現状/SNSで炎上 相次ぐキャン
セル/追い討ちをかける残業代未払いの発覚/最後の一撃 下請法違反まで見つかる
Case2 ある中小宝石店の場合 ~セクハラ問題の放置が招いた危機~
そのとき事件は起こった/社長に直訴するも…/いばらの道への選択/女性陣の反撃
Case3 ある中堅食肉加工業者の場合 ~職場いじめが招いた危機~
発端は1件のクレームだった/厄介者扱いの末に/原因究明=一件落着ではなかった/子供を育てる親たちの
不買運動、広がる
第1章 中堅中小企業を取り巻く危機を考える
1 「奈落に落ちたある会社の物語」から学ぶべきこと
2 企業を取り巻く環境の変化を“7つの波”で理解する
1)第1の波=規制緩和の波 ~事前規制社会から事後規制社会へ~
2)第2の波=地球環境問題の波
3)第3の波=投資における新評価基準の波 ~SRI(社会的責任投資)・ESG投資の到来~
4)第4の波=調達先にも求められるCSRの波
5)第5の波=企業を見る眼の変化の波
6)第6の波=ネット社会の波
7)第7の波=CSR国際規格(ISO26000)の波
3 中堅・中小企業に及ぼされる影響を考える
1)中堅・中小企業ならではのダメージ
2)中堅・中小企業が今、本気で考えるべきこと
第2章 奈落に落ちる会社と、社会から愛され続ける会社の違い
1 奈落に落ちた大企業の実例
1)大手広告代理店で起きた女性新入社員自殺事件
2)大手乳飲料メーカーで起きた食中毒事件
3)ドーナツチェーンで起きた未認可添加物使用事件
4)大手鉄道会社の有価証券報告書株式保有割合虚偽記載事件
2 企業が奈落に落ちる根本的な原因
3 社会から愛され、信頼され続ける会社
1)株式会社オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)
2)株式会社壱番屋(カレーハウスCoCo壱番屋)
3)ジョンソン・エンド・ジョンソン
4 なぜ社会から愛され、信頼され続けるのか
5 経営者は「コンプライアンス(法令遵守)」をどう捉えるべきか
◆コラム そもそも「愛する」とはどういうことなのか
第3章 「CSR」のそもそもを考える
1 そもそも「CSR」とは何なのか
2 日本のCSRの根底に流れるもの
3 1956年経済同友会のCSR決議
4 2003年は日本のCSR経営元年
5 CSR国際規格(ISO26000)の登場
1)定 義
2)ISO26000の「7つの原則」
3)ISO26000の「7つの中核主題」
4)ISO26000の意義 -人権を尊重する企業統治が世界標準になった
5)ISO26000の問題点
◆コラム ほとんどの弁護士は人権問題は扱わない!?
第4章 これからの中堅・中小企業に必要な「CSR」の大前提
1 会社の規模を問わずCSRの実践が必須の時代
2 中堅・中小企業はCSRにどう取り組むべきか
3 あなたの会社のステークホルダーは誰か
4 6人のステークホルダーと「対話」をしよう
5 6人のステークホルダーにどのように貢献するか
6 「ゴールド企業」の実例に学ぶ
7 すべてのステークホルダーの人権を考える -「人権CSR」
8 CSR=「コンプライアンス+愛」
第5章 企業統治その1 企業統治はどのように行うのか?
1 理念経営を推し進める
2 あなたの会社の「理念」は何ですか?
3 あなたの会社の価値を知る
4 企業理念はどのようにつくるべきか
5 企業理念とは別に「本業理念」を構築してもよい
6 もしも「ゴールドミート」にこんな理念があったら…
7 理念と行動を結びつけるために
8 行動規準はどのように構築するか
9 もしも「ゴールドミート」にこんな行動規準があったら…
10 行動規準とコンプライアンスを融合させる
11 法律家に頼らずに法律と仲良くなる
1)厚生労働省や中小企業庁などのサイトを活用する
2)各法律の「第1条(目的)」をしっかりと理解する
第6章 企業統治その2 不祥事と紛争を防止する機構を整える
1 株主総会と取締役会をきちんと開催する
2 取締役・監査役による監視監督を行う
3 株主総会や取締役会の議事録をしっかり残す
4 「内部通報制度」の整備で自浄作用のある組織へ
◆コラム 内部通報制度の整備・運用に関するガイドライン
5 契約書は従業員・顧客・取引先との対話の結果書
6 不祥事ゼロを目標にしない
7 制度をつくることを目的としない
第7章 ステークホルダーに対し必ず実行すべきCSR
1 CSRのベースとなっているコンプライアンスは必須事項!
2 従業員
1)最重要のステークホルダーは従業員
2)採用試験段階
3)採用内定段階
4)雇用契約締結段階
5)雇用契約継続段階
6)雇用契約終了段階
7)雇用契約に関して適用される法律
3 顧 客(お客様・消費者)
1)不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法・景表法)
2)消費者契約法・特定商取引法
3)その他、消費者(お客様)との関係で適用される法律の例
4 取引先
1)契約書の作成が何より大事
2)下請会社には十二分の配慮を!
3)その他、取引先との関係で適用される法律の例
5 地球環境
1)どんなに小さい企業でも地球に環境負荷をかけている
2)ゴミの処理はあなたの会社の責任です(排出事業者責任)
3)値段の安い廃棄物処理業者を選ばないことは重要なCSR
4)日本の環境政策を理解する
5)中堅・中小企業に求められる環境問題への取り組み
6)その他、環境問題について規律する法律
第8章 もっとステークホルダーの心に響く企業になる!
1 “攻めのCSR”でさらに愛される企業になる
2 従業員に対する関係
1)会社で取り組むべき事項
2)ダイバーシティ
3 顧 客(お客様・消費者)
1)お客様窓口の設置
2)リスクリバーサル
4 取引先
1)人権侵害等を行っている調達先(再調達先)の排除
2)素材や原料の調達先にトレーサビリティを要請する
3)サプライチェーンから紛争鉱物を排除
5 地域社会
1)地域貢献活動の意義
2)地域貢献活動の例
6 地球環境
1)「環境マネジメントシステム(EMS)」とは
2)環境マネジメントシステムの紹介
3)環境マネジメントシステム導入の効果
7 CSR活動報告を行う
エピローグ 奈落からの挑戦 果たして会社は再生できるのか!?
Case1 ある中堅旅行会社の場合 ~一つひとつの問題と向き合い、見出した未来への道~
やるべきことは「内」にこそある/一つひとつの問題と向き合う/社員か? 顧客か? 突きつけられた
新たな選択/ついに田中本人と話す
Case2 ある中小宝石店の場合 ~従業員の幸せを考えない会社がたどる哀れな末路~
これって就業規則違反だよな!?/再び燃え上がる争いの炎/思わぬ展開に大慌て/従業員の幸せを考えて
いますか?/スミレ、ついに立ち上がる!
Case3 ある中堅食肉加工業者の場合 ~二代目若社長の理念経営への挑戦~
若社長は何もしなくていいんです/社内調査チームが動き出す/風穴を開けよう/会社の利益とは何か?/
社内教育が始まる
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○著者が弁護士として見てきた中堅・中小企業の実情を踏まえ、生き残り将来も伸び続ける企業になるために有効なCSRの捉え方と具体的な実践方法を明示
○コンプライアンス違反が原因で危機に瀕した3つの会社のストーリー仕立ての事例を通じて、本業遂行の中にあるCSRリスクを具体的に提示
○奈落に落ちる会社と、社会から愛される会社を対比して違いをわかりやすく解説
○CSRの実践に欠かせない企業理念づくり・行動規準づくりの方法を指南