裁判官が説く民事裁判実務の重要論点[基本原則(権利の濫用)編]
裁判官の視点で、弁護士の適切かつスピーディーな訴訟活動をナビゲート!
定価
4,212円 (本体:3,900円)
編著者名
加藤新太郎 小林康彦 編
ISBN | 978-4-474-05594-0 |
発刊年月日 | 2018-02-13 |
判型 | A5判/C3032 |
ページ数 | 306 |
巻数 | /民裁実務権利濫用 |
商品コード | 055947 |
商品概要
判例を素材として論点ごとの課題を整理し、裁判実務の現状を明示するとともに、実務において主張に織り込むべき内容に指針を与え、解説。網羅的な学説の紹介、自説の展開を避け、学術的記述を抑え、裁判官の視点から実務に即して解説する。
目次
第1 民法(財産法)と権利の濫用
1 借地権の対抗力
2 建物賃貸借の対抗力
3 隣家の日照・通風を妨害する建物建築と不法行為
4 景観利益の侵害による不法行為
5 継続的契約の解約
6 消滅時効の援用
第2 民法(家族法)と権利の濫用
1 内縁の夫の相続人による、内縁の妻に対する明渡請求
2 子の監護費用の分担の求め
3 親子関係不存在の主張
4 遺留分減殺請求権の行使
第3 会社法、労働法と権利の濫用
1 法人格の主張
2 株主代表訴訟の提起
3 使用者による労働者の懲戒
4 企業の人事権の行使
5 解 雇
第4 民事手続と権利の濫用
1 訴えの提起
2 訴訟上の相殺の抗弁
3 請求異議事由としての権利濫用
4 取立権による債務者の生命保険契約の解約
商品の特色
○権利の濫用について判断された訴訟をベースに、系統的に整理した項目と設例を作成し、そこにあらわれる重要論点について、現在の判例法理、学説の議論状況を客観的に明示する
○判例から想を得て作成された設例について、BasicInformation 、設例に対する回答、解説の順で解説し、法律実務家として知っておくべき実体法上、訴訟法上の問題点を明示することにより、完結的に法的情報を得ることができる
○さらに、参考文献により深堀りすることも可能
○当該分野に精通する現職の裁判官が、現在の裁判実務の実際について、相場観を含めて運用レベルの問題まで解説する。