定住でも交流でもない「関係人口」を生み育て、地域を持続・活性化する
2,310円 (本体:2,100円)

ISBN |
978-4-474-07276-3 |
発刊年月日 |
2020-07-31
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判型 |
B6判/C0036 |
ページ数 |
256 |
巻数/略称 |
/シティプロモ2 |
商品コード |
072769
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定住人口の増加等を主目的とした従来型(1.0)のシティプロモーションから、このまちに貢献したいという人々の「意欲」を高め、「関係人口」を創出・拡大することを主目的とした新しいシティプロモーション(2.0)へと自治体の取組みを進化させるための手法を、マンガも用いながら端的に解説。
はじめに
第1章 「関係人口」という考え方
1 定住人口偏重の罪
2 関係人口の「ゆるさ」が地方創生を可能にする
3 関係人口スーパーマン
4 ゆるすぎる「関係人口」は説明が不可能
5 3つの関係人口とプラットフォーム
第2章 「関係人口」ネクストステージという提起
1 「関係人口」のゆるさをどう進化させるか
2 関係人口を定量化するmGAP
3 関係人口を定量化することで「打ち手」が見える ─その1─
4 関係人口を定量化することで「打ち手」が見える ─その2─
5 関係人口を定量化することで「打ち手」が見える ─その3─
第3章 ライフスタイル・ステイスタイルとしての地域ブランドの創造
1 その地域に住む決め手、訪れる決め手は何か
2 定住人口はそれだけで資源なのか
3 関係人口をつくる「地域魅力創造サイクル」
4 知の資源の持ち寄りと「みんなでお出かけ」
5 ペルソナとストーリー
6 物語の構造が関係人口を育てる
7 推奨を促し、課題を解決し、魅力を増進する
8 地域ブランドをアウトプットする
9 地域魅力創造サイクルと関係人口をつくるプラットフォーム
第4章 「意欲」は「状況」を生みだせるのか
1 地域に「稼ぐ力」を生みだす関係意欲の向上
2 地域関係意欲と主権者意識
3 協働による福祉を実現するために
4 地域においてイノベーションを可能にするもの
5 関係人口の定量化に当たって
第5章 シティプロモーション2.0
1 シティプロモーションの3つの視点
(1)シティプロモーション2.0における3つの視点
(2)シティプロモーション1.0における3つの視点
2 シティプロモーションの3つの違い
(1)基礎概念
(2)主な手法
(3)地域連携
(4)「交響としての地域」という発想への理解
(5)「地域経営」という発想への理解
(6)サービスとブランドの優位性
(7)成果の定量化
(8)地域持続へのロジックモデル
(9)EBPMへの適合性
(10)自己肯定感
(11)「人口のコスト化」への対応
(12)関与者の成長
(13)ブランドの成長
(14)社会的包摂の促進
第6章 地域ブランドのアウトプットを利用したメディア活用戦略モデル
1 関係人口を獲得するメディア活用戦略モデル
2 地域ブランドのアウトプットをメディアとして機能させる
3 地域ブランドのアウトプットを「前の傾聴」で使う
4 地域ブランドのアウトプットを「認知獲得」に用いる
5 地域ブランドのアウトプットが「関心惹起」を実現する
6 地域ブランドのアウトプットを「着地点整備(信頼確保)」で使う
7 地域ブランドのアウトプットを「着地点整備(共感形成)」で使う
8 地域ブランドのアウトプットを「行動促進」に役立てる
9 地域ブランドのアウトプットを「情報共有支援」につなげる
10 地域ブランドのアウトプットが機能しているか「途中の傾聴」を行う
おわりに─地域に関わる人々の持続的な幸せの実現に向けて
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関係人口は、現在どのくらいいるのかという具体的な結果については、その多様性と概念の幅広さから統計的な把握が難しく実数を測りにくいとされており、シティプロモーションによって関係人口を創出・拡大しても住民や議会に対し、その成果を説明することが難しいと言われているが、本書では、シティプロモーションの成果について根拠に基づく説明ができるように、目に見えにくい「人々の地域参画への意欲」の効果測定(地域参画総量指数(mGAP)の測定)の方法についても解説している。