住民自治の根幹をなす「自治体議会」についての入門書
2,640円 (本体:2,400円)
ISBN |
978-4-474-07714-0 |
発刊年月日 |
2021-11-22
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判型 |
B6判/C0031 |
ページ数 |
282 |
巻数/略称 |
/自治体議員入門 |
商品コード |
077149
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行政学の第一人者であり、自治体議員の研修も行ってきた著者が、『議員NAVI』での「進め!地方議会」連載記事ほか広く発表された論考を改めてまとめ、住民が信頼を寄せうる自治体の議会と議員のあり方を追求する、自治体議員に関する入門書として必携の書。
はじめに
第1章 自治体議員になるとは、どういうことか
1 全国に自治体議員は何人いるか
2 選挙で選ばれるのはなぜか
3 住民の代表者になるとはどういうことか
4 どうして会派に分かれるのか
第2章 自治体議員とは、どんな職業か
1 職業分類では、どう扱われているか
2 自治体議員は非常勤か
3 非専業の扱い
4 当選回数(期数)は重要か
第3章 議員報酬をどう考えるのか
1 議員には一定の月額報酬とボーナスが支給
2 議員報酬の決め方
3 地方交付税措置
4 首長給料との比較
5 費用の弁償とは
第4章 政務活動費をいかに適正に使うか
1 「政務調査費」から「政務活動費」への改称
2 政務調査費の導入経緯
3 曖昧な「政務」
4 政務活動費をどう考えるか
第5章 議員は何人いればよいのか
1 議員数が多いという見方
2 議員定数制度の変転
3 議員定数の新たな設定
第6章 女性議員への偏見をいかに克服するか
1 男性偏在の議員構成
2 女性議員の増加を阻んでいる要因とその克服
3 女性議員への偏見と議会規則の改正
4 女性議員の割合が高い自治体
第7章 二元的代表制の下で議会は何をするのか
1 二つの公選職――議員と首長
2 「議事機関」としての自治体議会
3 議事機関としての活動準則――議会基本条例の意義
第8章 議会の審議はどのように行われるのか
1 議会運営のルールはどうなっているのか
2 国会をまねた本会議場
3 本会議場での議員発言
4 議会を通年会期型にする効用
第9章 議会と首長とは、どんな時に対立するのか
1 予算案をめぐる審議と対立
2 人事案件と議会の同意
3 のっぴきならない対立――首長不信任と議会解散
第10章 議会事務局の職員をどう活用するのか
1 手薄な議会事務局
2 「議会に関する事務」とは何か
3 議会事務局職員の人事
第11章 どうしたら住民の信頼を得られるのか
1 住民は議員の何をウオッチしているか
2 住民に開かれた議会をめざして
3 議員同士の討議とチーム議会の実現
4 自治体議員の新たな法的位置付け
第12章 自治体議員のなり手不足にどう対処するのか
1 二〇一九年統一地方選挙と無投票当選の増加
2 総務省の研究会報告書と六分の一のハードル
3 自治体議員のなり手不足と議員年金制度
おわりに
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自治体議員が現在抱えている課題について、制度的な建前と現場のギャップを踏まえた問題点を明らかにし、住民が自治体議員に期待する姿、そして住民自治を実現する要の存在となるために、どう考え行動すればよいかを提示する。