初動が大切!在宅介護での高齢者虐待の兆候発見のポイント、対応の流れ、法制度がこの1冊ですっきりわかる
1,650円 (本体:1,500円)
ISBN |
978-4-474-05900-9 |
発刊年月日 |
2017-08-24
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判型 |
A5判/C2036 |
ページ数 |
112 |
巻数/略称 |
/ケアマネ虐待防止 |
商品コード |
059006
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在宅介護で起こりうる「高齢者虐待」について、必要な基礎知識をまとめた【解説編】と、身近な具体事例による【ケーススタディ編】でわかりやすく解説し、ケアマネジャーに必要な「高齢者虐待」の情報がすべてわかる
【解説編】
Step1 早期発見・早期対応 ~ケアマネジャーの役割の重要性~
1 これって虐待?
2 なぜ「虐待」ととらえる必要があるの?
(1)高齢者虐待防止の目的は、高齢者の権利・利益の擁護
(2)「このくらい、いいだろう」と放置すると権利侵害は拡大する
(3)介護保険サービスの調整だけでは防止できないものが多い
3 「助けて」って言えない気持ちを理解しよう
4 虐待と言ってしまって、いいの?
5 高齢者虐待防止ネットワークの一員であるケアマネジャー
6 一番身近な支援者、ケアマネジャーの役割
(1)気づく
(2)すぐに知らせる
(3)協力する
(4)偏見をもたず、諦めずに支える
Step2 高齢者虐待の具体例と背景
1 何を虐待ととらえるの? ~高齢者虐待の類型と具体例~
(1)身体的虐待
(2)介護・世話の放棄・放任
(3)心理的虐待
(4)性的虐待
(5)経済的虐待
2 どうして、虐待が起こるの? ~高齢者虐待の背景にあるもの~
(1)虐待を受けている人の背景にあるもの
(2)虐待に至っている人の背景にあるもの
(3)二人の関係性の背景にあるもの
(4)その他の背景にあるもの
(5)高齢者・養護者の強みや思いに着目する
Step3 これって高齢者虐待?と思ったら
1 高齢者虐待のサインをとらえよう
2 緊急性の高い状況に気づこう
(1)「口に出せているから大丈夫」とはとらえない
(2)保護の実情
3 通報(相談)のポイント
(1)「思われる」状態の発見での通報
(2)発見と通報は「義務」
(3)守秘義務よりも通報義務の方が優先する
(4)介護保険サービス事業者にも同様の義務がある
(5)通報者が特定されるような対応はしない(できない)
(6)発見したら時間をおかずに「すぐ」知らせる
(7)具体的状況や最近の変化、「気になること」を知らせる
(8)たくさん質問されるという心構えをもつ
(9)「虐待になる前に言っておこう」と考える
Step4 通報の後ってどうなるの? ~高齢者虐待対応の流れ~
1 高齢者虐待対応の特徴
2 高齢者虐待対応の流れとケアマネジャーの役割
(1)通報(相談)受付
(2)事実確認
(3)会議による方針決定と支援の実施
(4)評価と終結
3 高齢者虐待防止における市町村による権限行使について
(1)立入調査と警察署長への援助要請について
(2)老人福祉法のやむを得ない事由による措置等
(3)面会制限について
(4)成年後見制度の市町村長申立てについて
4 ケアマネジャーが行うケアマネジメントの流れと高齢者虐待対応の流れの違い
(1)関わりの開始の特徴
(2)支援の必要性の把握の特徴
(3)事実の裏付けや対応の根拠が求められるという特徴
(4)段取り、手順を踏んだ計画的支援が求められるという特徴
5 調査結果から分かる対応傾向
Step5 高齢者虐待防止法と基本的視点
1 高齢者虐待防止法成立の背景
2 高齢者虐待防止法の特徴
3 高齢者虐待防止法が目指していること(法の趣旨)
4 高齢者虐待対応における基本的視点
5 虐待が解消できる未来を信じること
【ケーススタディ編】
Case1 どんどんケアができなくなっていく…認認介護が不安です。
Case2 熱心だけど、スパルタ過ぎる…行き過ぎたリハビリが気になります。
Case3 「母親を殴ってしまいました」という連絡を受けて、言葉に詰まってしまいました…。
Case4 「これからは私がみますから」…って、本当ですか?
Case5 「いいの、いいの」って言うけれど、それは騙されていると思います…。
▼もっと見る
○在宅介護での高齢者虐待の兆候や兆候を発見した際の初動を解説や具体的なケーススタディで紹介し、虐待の未然防止や深刻化の阻止につなぐことができる
○高齢者虐待の通報後、行政や地域包括支援センターの主導の下で連携しながら利用者を支援していくフローが具体的にわかる
○高齢者虐待防止法についてのわかりやすい解説により、法律に定められた高齢者虐待の類型やケアマネジャーの責務などを理解することができる