介護リーダーが自らのイライラや不安をコントロールし、活気ある職場をつくっていくためのアンガーマネジメント活用法
2,860円 (本体:2,600円)
ISBN |
978-4-474-09169-6 |
発刊年月日 |
2023-08-23
|
判型 |
A5判/C2036 |
ページ数 |
192 |
巻数/略称 |
/介護アンマネ増 |
商品コード |
091694
|
職種の特性により職員間で軋轢が起こりやすく、また、カスタマーハラスメントなど精神的負担が多い介護の職場において、介護リーダーが、感情をコントロールし、問題に適切に対処していくための、アンガーマネジメントの活用法がわかる実務書。
第1章 介護の職場で活かすアンガーマネジメント
1 介護の職場を取り巻く課題と介護リーダー
(1)介護職員の人材不足
(2)高齢者虐待の増加
(3)スタッフのメンタルヘルス支援
(4)ワーク・ライフ・バランス
(5)いじめやハラスメントの防止
(6)カスタマーハラスメントへの対応
2 アンガーマネジメントとは
3 怒りとはなにか
(1)身近な対象ほど強くなりやすい
(2)上から下へ流れる
(3)伝染しやすい
4 怒りの正体はなにか
(1)価値観は十人十色
(2)程度と優先順位が異なる
(3)組織や時間経過で変化する
5 賢く怒るために
(1)許容範囲を広げる
(2)怒るか怒らないかを決める
(3)賢く怒る
6 よくあるイライラや不安の例:怒りの相談
よくある例で考える ①ずっと怒っている人
●朝から晩まで怒ってばかり
(1)怒りをメモする
(2)怒りに点数をつける
(3)小さな怒りは受け流す
よくある例で考える ②すぐ怒ってしまう人
●カッとなったら抑えられない
解説
(1)手のひらに書く
(2)数をかぞえる
(3)一度その場を離れる
よくある例で考える ③自信がない人
●リーダーになる自信がない
解説
(1)目の前の物に集中する
(2)自分で自分を励ます
(3)嫌な出来事はリセットする
よくある例で考える ④自分は悪くないと憤っている人
●指導しただけなのにパワハラ??
解説
(1)思考を一時停止する
(2)自分と相手の価値観を両方みてみる
(3)一日怒らない自分を演じる
まとめ
第2章 事例で学ぶアンガーマネジメントの活用法
1 職場の人間関係
●不機嫌な人がいると職場の雰囲気が悪くなる
解決の糸口:感情は伝染する
自らチームのムードメーカーになろう
●スタッフ間の意見対立や厳しい後輩指導にヒヤヒヤ
解決の糸口:怒りの背後のストレスに対処する
溜まった感情を解消しよう
●リーダーに対するスタッフの風当たりが強い
解決の糸口:身近な人を攻撃しやすいことを認識する
理想的なリーダー像の役を演じてみよう
●逆ギレするスタッフへの対応がむずかしい
解決の糸口:怒りは防衛の反応である
相手の逃げ道を残しておこう
●イライラしがちなスタッフへの対応がむずかしい
解決の糸口:背後に別の問題が潜んでいる可能性
相手を理解しようとする姿勢
●多様な人材と共に働く・常識が通じない
解決の糸口:「当たり前」を見直す
自分の「常識」を見直そう
まとめ ─ 職場の人間関係
2 仕事の基本・ルール
●SNSは便利だけど利用法が気になる
解決の糸口:規範と柔軟さのバランスをとる
新しいことにチャレンジしよう
●ムダを減らして経済効率を上げたい
解決の糸口:人それぞれに気になるポイントが異なる
イライラするパターンを崩そう
●残業や有給休暇を平等にできない
解決の糸口:働き方は多様化している
先回りして対処しよう
●仕事中にスタッフ同士がおしゃべりして働かない
解決の糸口:怒る時は伝えたいことを明確に
禁止命令をリクエストに変えよう
まとめ ─ 仕事の基本・ルール
3 介護実践
●利用者との距離が近過ぎるスタッフにヤキモキ
解決の糸口:介護観は変化する
経験を語ろう
●食事の前の手洗いについて意見が食い違う
解決の糸口:人により状況により優先順位が異なる
折り合いをつけよう
●利用者や家族のクレーム対応で消耗してしまう
解決の糸口:他人の怒りから身を守る
真摯に受け止め上手に流そう
●認知症の利用者の暴力や暴言、仕方がないの?
解決の糸口:認知症の症状を理解し、よく観察する
嫌がることは無理強いしない
●利用者の家族から個人的な執拗な誘いにイライラ
解決の糸口:スタッフを守る
スタッフの味方でいる
●利用者の尊厳を軽んじる行為は許さない
解決の糸口:時には本気で怒ることも必要である
怒る基準を明確に示そう
まとめ ─ 介護実践
第3章 活気ある介護チーム作り
1 安定した感情を保つための健康管理
●日々の健康管理
(1)心と身体の健康管理
(2)心を落ち着かせる身体の快刺激
2 スタッフのメンタルヘルスを守る
●不調へ気づき
(1)リーダーに求められるラインケア
(2)スタッフをケアすることの大切
(3)メンタルヘルス不調への対応
3 リーダー自身のワーク・ライフ・バランスを保つ
●それぞれのライフステージ
(1)リーダーの役割負担
(2)「思い込み」に気づいて自分の枠をゆるめる
4 多様性を受け入れる
●自分の価値観に気づく
(1)多様な価値観を認める
(2)多様な人材が力を発揮できるチームつくり
5 お互いに率直に意見を言い合えるチームづくり
●利用者とのかかわりにまつわるイライラ
(1)怒りや不満にはチームをよくする鍵がある
(2)アサーティブコミュニケーションを目指す
6 自分が目指すリーダー像を描く
●リーダーとしての価値観や介護観
(1)ビジョンを明確に
(2)なりたい自分になるための計画を立てる
●参考文献
●著者紹介
▼もっと見る
○職場でよくある事例を会話形式で取り上げ、アンガーマネジメントからのアプローチによる解決策を解説しているから、職場や私生活で即実践できる!
○職場の人間関係、仕事の基本・ルール、介護実践のそれぞれの場面を取り上げているから、業務全般の改善に役立つ!
〇カスタマーハラスメントへの対応や多様な人材の活用など、精神的負担が増す介護リーダーに向け、その対応方法に加え、セルフマネジメントにおけるアンガーマネジメント活用法も解説!
○リーダークラスの職員がアンガーマネジメントを実践し、その効果を全職員に伝えることで、職場の活性化に!